清荒神から売布神社、梅咲く中山寺へ歩く(その1)
2月に入り、少しずつ暖かくなって来ました。
全国で梅が咲いたと言う知らせもチラチラ聞きます。
今年はコロナの自粛の為に、初詣が遅れていましたので、2月も下旬になった今でもまだ正月気分です。
これから行く宝塚周辺には有名な大きな寺が多く、かまどの神様である清荒神清澄寺から西国三十三所の中山寺まで歩いて、神社仏閣を楽しみたいと思います。
阪急電車でGo
電車の先頭に乗り込みました。
一番前で気分は遠足気分です。
梅田から阪急電車の宝塚線に乗り、一本で清荒神へ行けます。
阪急電車は、京都・大阪・神戸・宝塚を繋ぐ関西でも大きな鉄道なのでとても便利です。
清荒神清澄寺
駅名は「清荒神駅」。
神社仏閣の名前の駅って素敵ですよね。
「ようこそ清荒神へ」
と看板があり、歓迎されているようで嬉しいです。
駅前商店街のアーケードを通り抜け、山手へまっすぐ行くと清荒神清澄寺に着きます。
大きなスパイダーマンが飾ってある店がありました。
見てビックリです。
もし、なんでスパイダーマンが飾ってあるのか知っている方いましたら、教えて下さい。
歩いていると鳥居が迎えてくれました。
江戸時代に建てられた鳥居で、信仰の熱さが分かります。
「日本第一 清荒神」
とあります。
「日本第一」を名乗るとは、どんな凄い寺なのでしょうか。
楽しみです。
横に案内図があったので、道を確認。
ふむふむ・・
ただ、真っ直ぐに歩けば良いだけです。
よく迷うので、こういう道は有り難いです。
牢から救出された黒田官兵衛は足腰が弱り立てず、戸板に乗せられて有馬温泉で養生され、その時にここを通ったそうです。
参道も急な坂道になって来ました。
僕の足腰が立たなくなりそうです。
参道沿いに露天が並んでいます。
こういう賑やかなのは良いですよね。
駅前から清荒神清澄寺まで、参道沿いに店や露天が並んでいるのです、合わせて200軒ほどあります。
凄い数です。
もう30分も坂を登っていますが、あともう少しです。
頑張ります。
山門
到着!
清荒神清澄寺です。
合掌、一礼して中に入ると、清らかな空気が漂っています。
青い空。
良い日に参拝出来ました。
清荒神清澄寺は参拝する順路が決まっています。
今入った山門を真っ直ぐ進むと本堂があるのですが、本堂には参拝せずに、まずは左の護法堂に参拝するのが順番です。
看板によると・・・
今から遡ること1100余年、平安時代の初め、・・・創建されました。
そして宇多天皇から「日本第一清荒神」の称号を賜り、蓬莱山清澄寺として栄えました。
なるほど、それで「日本第一清荒神」なのですね!😀
T字のそばに修行大師があります。
カッコいいです!
「マスク着用 会話は控えめ」
マスクはしています。OK。
一人で来たので、会話はしません。OK。
赤い橋の横に狛犬がいます。
怖い顔をして睨んでいるので怖いです。
「狛犬さま、通して下さい」
赤い橋を渡り切った所の両側に、大きな布袋尊がいます。
駒布袋尊??
大丈夫です。
布袋さまは、笑顔です。
優しそうな方ですね。
「布袋さま、通して下さい」
布袋さまの横を通り抜け、石段を上がると鳥居があり、奥に拝殿が見えます。
狛犬があって、鳥居がある。
まるで神社のようですが、ここは寺です。
ここが荒神さまが祀られている境内です。
青い空の下に静けさが漂っていて、神さまに守られている安心感と荒神さまを前にした緊張感を感じます。
拝殿(天堂)
蝋燭と線香をお供えして、拝殿に手を合わせ、般若心経を唱えました。
神社でお経を唱えているような不思議な気がします。
ここはお寺だと頭で分かっているのですが、神社にいるような気分になるのです。
天堂の奥には浴油堂が棟つづきにあり、三宝荒神・歓喜天尊の秘法が毎日行われています。
清荒神清澄寺は、とても強い御利益がある事で有名です。
他にも大聖歓喜天(聖天)、十一面観世音菩薩もいらっしゃいます。
護法堂
拝殿(天堂)を左にまわると裏には、護法堂があります。
中央には大勝金剛転輪王(如来荒神)、右に歓喜童子、左に弁才天がお祀りされています。
荒神影向の榊
護法堂の裏には、荒神さまがお姿を現されたと伝えられる「荒神影向の榊」があります。「こうじんようごうのさかき」と読みます。
荒神さまがお姿を現されたと聞いた宇多天皇は、大変感銘され、「日本第一清荒神」の称号を下賜されました。
「日本第一」ですよ〜!
「荒神影向の榊」の根元に賽銭が供えられていて、それを木の棒で引き寄せて持ち帰り、紙に包んで財布に入れたり、お守りがわりに持っていると「小遣銭に不自由しない」「良い事がある」と言われています。
ただし、次に参拝された時は、お賽銭を倍にしてお返しなければいけません。
5円玉が転がっているのを見つけたので、僕はしっかりと持って帰りました。
これで良い事があるはずです。
出来れば、お金持ちにさせて下さい。🙏
火箸納所
何かが山積みなっています。
さて、これはなんでしょう〜?
近寄ってみました。
分かるでしょうか?
答え。
これは「火箸」です。
三宝荒神王さまは「かまどの神様」として信仰されていて、厄を取り除く「火箸」です。
そして、厄年が明けたら、お礼参りに清荒神で受けた新しい火箸を添えて、ここに古い火箸と共に納めます。
宝稲荷社
本堂
石段を降りて行くと本堂があり、中央には本尊大日如来、向かって左に不動明王、右に弘法大師が祀られています。
静かです。
蝋燭と線香を供えて、般若心経を唱えました。
大日如来さまと少しお話をしました。
本堂の受付で3種類の御朱印を頂く事ができます。
池苑
本堂から下を見ると、綺麗な池苑が見えます。
池が綺麗だったので、石段を降りて、本堂をバックに池を一枚。
池には鯉が泳いでいました。
清荒神清澄寺は、美しい寺だと思います。
一願地蔵尊
本堂から石段を降りて行くと、ひときわ目立つのが、この一願地蔵尊さまです。
金属製の巨大な地蔵菩薩像で、柄杓を使って水を掛けます。頭上にまで水を掛けて一つの願いを念ずれば、ご利益があると言われています。
願ったことは当然、
「幸せにさせて下さい🙏」
です。
こんな大きな地蔵さまなのですから、きっと叶うでしょう。
一杓三礼
お願い事は只一つ
不作法は慎むべし
不作法??・・・大丈夫だったかな?
自信がないですが・・たぶん、大丈夫だと思います。😅
鉄斎美術館別館 「史料館」
先ほど見た池のほとりに、近代的な美しい建物があります。
これは、富岡鉄斎(1836~1924)の作品、資料が展示されている史料館です。
作品は数点でしたが、とても癒されました。
富岡鉄斎さんはとても柔らかい日本画を描かれれる方でした。
日本最後の文人と呼ばれています。
龍王滝
一願地蔵尊さまの横を奥の方へ抜ける小道があります。
龍王滝に通じる道です。
気を付けないと見落として、そのまま帰る人もいるかも知れないの注意です。
奥へ奥へと進んで行くと、川が流れ、滝の音がしてきます。
僕と同じように滝を見に来ている人たちがいます。
遠くに小柄ながらも滝が見えます。
滝の音が気持ちいいです。
この龍王滝には秘密があります。
実は滝の左側の岩壁をくり抜いた所に、なんと不動明王さまが祀られているのです。
この写真では分からないので、アップの写真をどうぞ。
見えますか?
剣を持った不動明王さまが滝を見ています。
感動です
有り難いです。
合掌。
竜王滝の気持ちの良い音をどうぞ!
清荒神清澄寺の縁起
○ 平安時代896年に、宇多天皇が勅願寺として、静観僧正により、旧清と呼ばれる山の尾根に大伽藍を造立させ清澄寺としました。鎮守の神様として、西の谷(現在地)に三宝荒神社も建立させました。
江戸時代に清澄寺本堂が旧清から現在地に移築されました。
○ 荒神信仰と真言三宝宗の神仏習合から、「清荒神清澄寺」の名前で知られ、多くの参拝者からは、親しみを込めて「荒神さん」と呼ばれています。
○ 荒神様がお姿を現されたと伝えられる「荒神影向の榊」があります。この霊験の報告を受けた宇多天皇は、大変感銘され、「日本第一清荒神」の称号を下賜されました。
○ 三宝荒神は、不浄や災難を除去する神とされることから、昔から火と竈の神として信仰されています。
清荒神清澄寺の御朱印
清荒神清澄寺の拝観時間
拝観時間 5:00 ~ 21:00(12月31日 21時~ 1月3日は除く)
清荒神清澄寺への行き方(アクセス・地図)
電車
- 阪急「清荒神駅」から徒歩20分
- JRまたは阪急「宝塚駅」から定期路線バス(日曜日・祝日のみ運行)
(片道)大人220円 / 小児110円 ※4月1日~9月30日は運休
・宝塚 → 清荒神清澄寺
09:35 10:35 11:35 12:35 14:35 15:35
・清荒神清澄寺 → 宝塚
10:05 11:05 12:05 14:05 15:05 16:05
自動車
- 中国自動車道「宝塚IC」から10分
清荒神清澄寺の駐車場
無料あり(380台)
清荒神清澄寺の所在地・連絡先
続きへ
大きな布袋尊や荒神影向の榊、竜王滝など見所満載でした。
素晴らしかったです。
「日本第一清荒神」
と名づけられるだけある寺でしたね。
良かったです。
さて、今日は売布神社、中山寺まで歩く予定です。
続きを楽しみにして下さい。
〜 続き 〜
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