ザ・バットマン(2022年)

ザ・バットマン DCEU
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ザ・バットマン(2022年)

ザ・バットマン

闇に包まれたゴッサムシティで、市長がリドラーによって殺された。バットマンは謎を解き、リドラーを追い詰める。

あらすじ(ネタバレ)

ざっくり、あらすじ

ザ・バットマン

闇に包まれたゴッサムシティーは至る所で犯罪が起こっていました。ブルース・ウェインはバットマンとして活動して2年目だった。

選挙を前にした市長が、何者かにガムテープで頭をぐるぐる巻きにされ殺されます。そこには謎なぞが書かれたバットマンに対する手紙がありました。

バットマンは謎を解き、リドラーを追う。

ザ・バットマン

ザ・バットマン

ザ・バットマン

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感想・考察 (ネタバレ)

完成されたバットマン映画

ザ・バットマン

渋くてかっこいいバットマンです。

両親を悪人に殺され、悪人を憎み、悪人に対する復讐のため、悪人を襲う。彼は病んでいて、とても暴力的でした。

映画はずっと暗いシーンでした。それはブルースの心の闇を表しているのでしょう。降り続く雨はブルースの悲しみを、赤い光はブルースの怒りを表しているのだと思います。

このこだわりに芸術性を感じます。

ザ・バットマン

戦う時の殴る音、暗闇で聞こえる足音など上手く効果音が使われて、格好良さをましてました。

これまで何度もバットマンは映画化されましたが、今までで一番完成されたバットマンだと思います。

上映時間は3時間あり長いですが、テンポもよく、3時間があっという間でした。

復讐

ザ・バットマン

殺された市長の息子に対して、切ない眼差しを向けるブルース・ウィルスは、自分自身と重ね合わせいるようでした。リドラーを執拗に追ったのも、恐らく、その子供に対して気持ちが入ったのだと思います。

リドラーはウェイン産業の孤児院の子供でした。ウェインの死によって孤児院は放置されてしまい、リドラーが殺戮をするのも、不正を働いた人に対する復讐でした。

復讐のために動くブルースとリドラーは鏡合わせの存在なのです。ブルースも貧しい生まれなら、リドラーのようになっていたでしょう。

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ペンギンとのカーチェース

ザ・バットマン

夜の高速道路で、ペンギンとカーチェースがあり、ひっくり返った車からペンギンが見たのは、逆さまに歩いてくるバットマンでした。

予告でも観てましたが、痺れるほどカッコよかったです。このシーンを考えた人は天才でしょう。

アヴェマリア

ザ・バットマン

映画の初めから流れるアヴァマリア、バットマンとリドラーが対面した時リドラーがアヴァマリアを歌います。

大天使ガブリエルが聖母マリアにキリストの受胎を知らせ祝福する歌で、「こんにちは、マリア」または「おめでとう、マリア」を意味する言葉です。

リドラーがウェインの孤児院にいるときに覚えたものでしょう。

この「アヴェマリア」がこの映画を解くのキーだと僕は思います。

リドラーは汚職をした政治家や警察官を惨殺しました。恐らく、自分を悪人を駆逐する救世主のように思っていたのではないでしょうか。

つまり、リドラーは自分のした事に悪いと全く思っていないのです。典型的なサイコパスなのです。

アヴェ・マリア - Wikipedia

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リドラーはなぜ洪水を起こしたのか

ザ・バットマン

リドラーは街に爆薬を仕掛け、洪水を起こし、自分のSNSのフォロワーに暴動を起こさせました。

何故でしょうか?

ノアの方舟のように、洪水を起こさせてたのです。自分は選ばれた人間として生き残るのです。

リドラーは何故あっさりと捕まったのか?

ザ・バットマン

ファルコンを殺したリドラーは近くの喫茶店であっさりと警察に捕まりました。彼のコーヒーカップには「?」の文字。

これはリドラーから視聴者に対するメッセージでしょう。

「僕が何故あっさり捕まったのか、分かるかな?」

その答えは、実はもう既に書きました。

「ノアの方舟」です。

ザ・バットマン

ノアの方舟のように、洪水を起こし、選ばれた人間だけが箱舟で生き残る。つまり、アーカム・アサイラム収容所が箱舟なのです。

リドラーと収容所の人間は選ばれた人間として生き残るのです。

もしバットマンによって暴動が止められなければ、ゴッサムシティーは悪人だけが住む街になっていたでしょう。

恐ろしいですね。

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闇の救世主 バットマン

ザ・バットマン

バットマンは自分自身で「俺は復讐だ」と言っていて、悪人の戦いに慈悲はありませんでした。彼はただ復讐のために戦い、正義のため、平和のために戦っていたわけではないのです。

キャットウーマン、リドラーと出会い、彼らが復讐に燃える姿を自分自身に重ね合わせたでしょう。リドラーが語る孤児院の酷さに可哀想に思ったでしょう。

バットマンの様子は少しずつ変わってきているように思えました。

爆発による洪水が起き、水に閉じ込められた人々を救い出します。

闇のなかで発炎灯の光で人々救いだす姿は救世主のようでした。闇に生きるバットマンが自らが灯みとなったのです。

バットマンを「闇の騎士」と呼ぶ人がいますが、「闇の救世主」です。

ラストでリドラーと話していたのは誰?

アーカム・アサイラム収容所でリドラーが「少なければ少ないものって何だ?」「友達」と、誰かと話してます。

誰でしょうか?

ぼやけてハッキリと分かりませんが、くちゃくちゃの髪、歪んだ顔が見えます。

これまでのバットマンのヴィランで思い浮かぶのは、ジョーカーでしょう。

未公開シーンが公開後に発表されましたが、その映像の中で、緑色の髪、爛れた顔の登場人物が出ています。やはりジョーカーに間違い無いでしょう。

下にあるのが、未公開シーンです。

映画を観た人は是非観てほしいです。ジグソーパズルの1ピースのように、この映画への理解を高めるでしょう。

名探偵 バットマン

ザ・バットマン

今回の映画でバットマンはリドラーの出す謎なぞを解きながら、事件の真相究明します。これまでのバットマン映画とは違うサスペンス色の強いバットマンです。

実は、これがバットマンの原点なのです。

DCコミックスの”DC”とは”Detective Comics”つまり探偵コミックなのです。

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前作「ジョーカー」のアンサー?

ジョーカー

前作「ジョーカー」は暴動が起こる何の希望もない世界を描いていました。「絶望」そのものでした。

今作はゴッサムシティーは犯罪がはびこる闇の世界です。既に闇の世界なのです。その中でバットマンは悪人を倒し、人を救う「希望」になります。

今作の脚本が書かれた時ジョーカーは公開されていたそうなので、意識したのではないでしょうか。

ジョーカー(字幕版)
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次回作は?どのヴィランが出るのか?

続編が作られることが決定しました。
それについて何の詳細も発表されていません。

では、どのヴィランが出てくるのか予想しましょうか?

今作で殺されたのは、市長と警察の本部長、地方検事が殺されました。

市長は次の人が就任しました。

警察の本部長は、原作通りゴードンが就任するでしょう。

地方検事と言えば、ハービー・デントです。あのトゥーフェイスです。

次回作のヴィランは、最後に登場したジョーカーとトゥーフェイスでは無いでしょうか?

みなさんも予想してみてください。

映画「タクシードライバー」

タクシードライバー

映画「タクシードライバー」では、夜の街を黄色いタクシーで走る主人公が見たものは、悪がはびこる汚い街でした。街を雨が洗い流してくれたら良いのにと思います。

「ザ・バットマン」ではずっと雨が続いて、バットマンが悪人を倒す。これが、「タクシードライバー」でいう雨なのかも知れません。

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タクシードライバー (1976年)
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若いバットマン

ザ・バットマン

ブルースがバットマンとして活動し始めてまだ2年目でした。ブルースはかなり若いです。アクションに機敏があり、迫力がありました。

これまでのバットマンは40代くらいで、おっさんでした。アクションヒーローとしては、おっさん過ぎると思ってました。

今回、若くてよかったです。

ジム・キャリーのリドラー

これまでにバットマンは何度か映画化されているのですが、あのジム・キャリーがリドラーを演じた事があります。

コメディ俳優らしい面白いリドラー。とてもコミカルで愛嬌があります。あの顔芸とコミカルな動きで楽しませてくれます。

簡単に言うと、アホなリゾラーです。

家族で見るなら、このジム・キャリーのリゾラーがおすすめです。

僕はジム・キャリーのリゾラーが大好きです😊
面白くて、あの変な動きを真似をしたくなる
「ザ・バットマン」を観た人は是非観てほしいです

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バットマン・フォーエヴァー (1995年)
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孤児院の悲しい現実

リドラーは両親がいなくて孤児院にいました。バットマンと対面した時に孤児院の悲惨さについて語ります。

一つの部屋に30人も詰め込まれて喧嘩が多く、食べ物に飢える。冬は寒くて朝になると誰かが死んでいた。

ひどい環境です。リドラーの言う通り孤児院のひどさは誰も知らないでしょう。

僕は孤児院について少し調べた事があります

身寄りのないこどもたちの施設というイメージがあると思いますが、現在はほとんど両親が存在するそうです。

では何故子供たちが孤児院にいるのかと言うと、虐待が一番多いそうです。

これを知った時はショックでした。

彼らに何かしてあげたいです。

青汁王子が全国の児童養護施設にランドセルを贈ったそうです。売名行為だと思われてもいいと言ってますが、立派な人ですね。

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冒頭10分映像

サウンドトラック

Nirvana – Something In The Way


Ave Maria / Vengeance Theme – Michael Giacchino

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作品

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スタッフ・出演

監督 マット・リーヴス
脚本 マット・リーヴス ピーター・クレイグ
原作 DCコミックス「バットマン」より
製作 マット・リーヴス
出演者 ロバート・パティンソン,ゾーイ・クラヴィッツ,ポール・ダノ,ジェフリー・ライト,ジョン・タトゥーロ,ピーター・サースガード,アンディ・サーキス,コリン・ファレル
配給 ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国 2022年3月4日 / 日本 2022年3月11日
上映時間 175分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語

(引用:ウィキペディア

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