ヒア アフター (2011年)
ヒアアフター (クリント・イーストウッド監督)(2011年)
あらすじ (ネタバレ)
フランスのジャーナリストの女性マリーが東南アジアで大津波に会う。街は津波に飲み込まれ、女性も飲み込まれてしまう。だんだんと沈んでいくマリー。マリーは、臨死体験する。
ジョージは兄に頼まれ仕方なく男の霊視をして男の亡き妻と話をする。亡き妻は、男が思い寄せている女性を薦める。ジョージは霊能力があり、死者と話をする事ができる。ところが、その霊能力の為、人から気味悪がられる。彼は、もう霊能者の仕事を辞めて工場で働いているのだ。
少年マークスの母親は麻薬中毒者で保護観察されいる。ある時、少年の双子の兄ジェイソンに、兄は事故にあって死んでまう。少年は、兄を失いショックを受ける。兄と会うため、霊能者を探し求める。しかし、どの霊能者も偽物だった。
マリーはフランスに戻るが、津波のショックで上手く仕事が出来ない。同僚の勧めで、休みをとり本を書く。臨死体験の事を研究している博士と協力して本を書く。その本の名前が「ヒアアフター」。どんどんと臨死体験に傾倒していくマリー。その間に、彼女のキャスターの仕事は他の女性に取られていた。彼女は、本を出版し、本の紹介のためロンドンに向かう。
ジョージの勤めている会社が不況になり、彼は解雇されてしまう。兄にまた霊能者の仕事をしないか、と勧めらるが気が進まない。彼の好きな小説家を巡る旅に出て、ロンドンまで行く。
ジョージは、”デレク・ジャコビによる朗読”を聞きサインを貰う。同じ会場にマリーが本の紹介をしていた。ジョージとマリーは一目で恋に落ちる。
その時、マークスはジョージに「霊能者だ」と声を掛ける。インターネットで彼を知っていのだ。彼を捕まえて、死んだマークスの兄と話をする。マークスの兄は「もう一人立ちして欲しい」とマークスに願う。
ジョージはマリーに会いに行く。マリーを見たジョージは、幸せな未来を予見する。二人は握手を交わす。ずっと悩み苦しんでいたジョージの顔に、笑みが浮かぶ。
感想・考察 (ネタバレ)
3人の登場人物がそれぞれ、サンフランシスコ、パリ、ロンドンで話が同時進行し、静かに物語れらる。ジョージの霊視よりも、3人のヒューマンドラマがずっと描かれる。
大事な人を無くした時、その人とまた会いたいと思う。大事な人を無くした観客に、優しく寄り添うような作品。
臨死体験をした女性ジャーナリストマリー。双子の兄を失った少年マークス。かつて霊視の仕事をしていた霊能力者ジョージ。3人は、死に向かい合い、思い悩み苦しんでいた。
大切な事は、死者をいつまでも思い悲しむのではなく、自分の人生を大切にして、前に進む事。
過去でなく、これからが大事だ。この映画はそう言いたいのだと思う。
(東日本大地震の影響で、翌日に上映中止になる)
作品
スタッフ・俳優
監督 クリント・イーストウッド
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ
出演 マット・デイモン セシル・ドゥ・フランス ブライス・ダラス・ハワード ジョージ&フランキー・ハワード
公開 カナダ2010年9月12日 アメリカ2010年10月15日 日本 2011年2月19日
上映時間 129分
製作国アメリカ
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コメント
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