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ロケットマン(2019年)

ドラマ
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ロケットマン(2019年)

エルトン・ジョンの半生を映画化。

煌びやかに活躍するエルトン・ジョン。
しかし、その人生は波乱万丈で壮絶な物でありました。

精神的に虐待する両親。彼を金としか見ないマネージャー。
彼らの残酷な言葉に傷つくエルトン。

観ていると悲しみの余り泣き出したくなります。
僕は映画を観てから数日間何も出来ませんでした。

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ざっくり

幼い頃から不和な家族で育ったエルトンは、ロックに魅入られ、作詞家バーニーとデビューします。

彼はゲイで、愛する男性マナージャーのリードと一緒に活動しました。
全米だけで無く、全世界で活躍し大成功をするのです。

しかし、そんな彼を苦しめたのは、彼をビジネスでしか見ていないリードと彼に愛情を持たない家族でした。
エルトンは悲しみ苦しみます。

ドラック・セックス・自殺。
エルトンの人生は悲しみと苦しみに満ちているのです。
そんな彼に救いはあるのでしょうか。

突然ライブを抜け出し、郊外へ向いました。

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あらすじ(ネタバレ)

幼い頃からの苦しみ

エルトン・ジョンの幼い頃からの話です。

レジー(レジナルド・ドワイト)は父には関心を持たれず、母からも邪魔者扱いされていました。
父と母は喧嘩ばかりです。

そんな彼にはピアノの才能があり、王立音楽院で教育を受ける事が出来ました。その頃出会ったのがロックンロールなのです。

しかし、母の浮気をきっかけに両親は離婚するのです。

エルトン・ジョンとバーニー

音楽を続けた彼は、音楽出版社を営むディック・ジェームスの事務所の面接を受けました。
「名前は?」と尋ねられ、レジーは「エルトン・ジョン」を名乗ります。
そして、作詞家バーニー・トーピンが詩を作り、レジーが曲を作る事に決まったのです。

ゲイであることが理由で、住んでいたアパートを追い出され、レジーの実家に戻った時に曲を作ります。

それが、あの名曲「僕の歌は君の歌(Your Song)」でした。

この曲は事務所のボスにも好評で、すぐにアルバムとライブが決まります。

スターダムに駆け上がる

ハリウッドにある伝説のライブハウス「トルバロール」でのライブ。
エルトンが演奏すると客は総立ちになり、ライブは大好評でした。

 

全米でのツアーが決まり、レコードも全米1位、エルトンは引っ張りだこです。

その時に出会ったのが、マネージャー業をしているジョン・リードです。
リードはゲイでした。エルトンとリードは恋をし、愛し合います。

エルトンは事務所と袂を分かち、リードをマネージャーとして音楽活動をする事を決めます。
そして、エルトンの人気は上がり続け、世界を舞台に活躍するのです。

リードの裏切り

リードはエルトンだけでなく、彼の秘書とも愛し合っていました。
リードにとって、エルトンは金でしかなかったのです。
ハッキリとそう言ったのです。

リードは無断でパーティを開きました。
エルトンの家族まで招待していたのです。

悲嘆にくれたエルトンは、ドラックを口に頬張り、酒で流し込みました。
そして、プールに飛び込み自殺を図ります。
プールに沈んでいく彼が見たのは、ピアノを弾く幼い頃の自分自身でした。

タンカで運ばれるエルトンに、リードが掛けた言葉が
「身勝手にも程が有る」
でした。

なんて男でしょうか!

それでもエルトンはステージに立ち、明るい最高のパフォーマンスをし続けます。
ステージ上では、エルトン・ジョンなんです。

離れて行くバーニー

「少し休ませてくれ」
バーニーは、エルトンに休みを頼みます。
そして、
「君も逃げ出さないか。昔のように、あの頃に帰るべきだ」
と勧めます。


しかし、
「一人で帰れ」
とエルトンは拒否するのです。

バーニーは去って行きます。

結婚と離婚

エルトンの人気に鰻登りでした。
全世界で公演が行われ、とてつもなく忙しくなります。どこでライブを行っているのか、分からない程でした。

そんな時にレネーテ・ブリューエルと出会います。
「あなたの音楽は、凄く素直で正直で嘘がない。
それって時に孤独よね」
とレネーテは言います。

自分を理解してくれる初めての女性だったのかも知れません。

気持ちが通じ合い、二人は結婚するのです。
しかし、上手くは続きません。すぐに離婚になりました。
彼女に、「僕の狂気に巻き込んですまない」と謝ります。

母親の本音

母と食事をします。
海外の島に別荘を見つけたからお金が欲しい、と言うです。
それも、リードに言ってお金を用意して欲しい、と言うのです。
エルトンのスキャンダルのせいでイギリスにいられないからだ、と言うのです。

一体、エルトンの存在は彼女にとって何なのでしょうか!

エルトンが断ると彼女は
「割りを食うのはいつも私。
子供を生んだりするんじゃなかった。
あなたの母親でどれだけ失望してきたか」
とエルトンを罵倒するのでした。
残酷な言葉です。

エルトンはトイレで一人涙を流しました。

心臓発作

ある日エルトンは心臓発作で倒れます。
過労とドラックで体を壊したのでしょうか。

それでもリードはエルトンを労る事なく、公演を続けさせるのです。

なんて酷い男でしょうか!

逃亡

公演前の楽屋で、オレンジ色の派手な衣装を着て、鏡を見つめるエルトン。
突然彼は立ち上がり、楽屋を出て廊下を歩き出します。
そして会場から出て行くのです。

彼はタクシーに乗り郊外まで出ました。

着いたのは病院のグループセラピーでした。

自分を愛する事

「ずっと自分が嫌いだった。
愛されていないって」
エルトンはグループセラピーのメンバーに話します。

母親、父親、リードが現れ、エルトンを責めました。
「僕は風変わりでいいと思っている。
今後、僕を侮辱するような物言いは許さない」
と強く言い返しました。
エルトンは、初めて自分を肯定し、初めて自分を守ったのです。

「やっと言えた」
その時に現れたのはバーニーです。
「君は沢山の人に愛される曲を書く。
それが全てだ」
バーニーはエルトンを認めているのです。

ハグ 自分を愛する事

幼い頃のレジーが現れ、
「いつハグしてくれるの?」
とハグをせがみます。
エルトンは、優しく抱きしめました。

そして、エルトンは病院のピアノに向い、バーニーの作った歌詞に曲をつけるのです。

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感想・考察(ネタバレ)

映画を見て、悲しみ苦しみました。
苦しくて何も出来ない程でした。

あまりに酷い家族です。精神的に虐待する両親。(毒を盛らないだけマシかも知れませんが)
こんな家族で育ったらまともに生きる事は出来ない。
彼らにとって、子供は「犬か猫。牛か馬」なのでしょう。
こんな家族を持てば、ドラック中毒・セックス依存症・買い物依存症になるのも仕方ない。
自殺するのも仕方がない。

そんな彼が最後に、グループセラピーで家族から自分を守り、自分を肯定するのです。
彼は自分で気付いたのです。
彼の間違いは、自分自身を大切にしない事、自分自身を愛していない事でした。

映画を観ながら思い浮かんだのは、「ボヘミアン・ラプソディ」「ジョーカー」「イミテーション・ゲーム」です。

「ボヘミアン・ラプソディ」

「ボヘミアン・ラプソディ」では、フレディが仲間との軋轢を乗り越えて、スターダムへのし上がって行く成功へのストーリー。
「ロケットマン」は、家族との軋轢、周囲の裏切り、どんどんと落ちて行く。
テーマは似ているけど、全く違う。
どちらも名作だが、同じものを期待してはいけない。

2つの映画の監督は同じだそうです。

「ジョーカー」

エルトンの苦難に満ちた波乱万丈の人生に悲しみ苦しみました。
同じようにどん底の悲しみを味わったのは「ジョーカー」です。「ロケットマン」を見ながら思い出しました。

エルトンも楽屋で、アーサーと同じように、鏡に向かって笑顔を作るのです。

「イミテーション・ゲーム」

ラストで、「お前は元々風変わりだったんだ」と言う父親に、エルトンは「僕は風変わりで言いと思っている」と言い返し、自分を肯定します。

思い出したのは、「イミテーション・ゲーム」です。人と違い、苦しみ抜くチューニングに元恋人ジョーンが「あなたが普通じゃないから、世界は素晴らしい」と励まします。
これ程、自分を肯定してくれる言葉はないのではないでしょうか。
普通では無いから、人と違うから、人と違う物事を産み出し、良い影響を与える事もできるのだと思います。

『花を咲かすも 春の風花を散らすも 春のかぜ』

エルトンの母親は、彼のスキャンダルやらで犠牲を払わされてばかりだと言う。しかし、彼のおかげで良かった事も沢山あるはずだ。

春の風は、満開に咲いた桜の花を散らす。それを酷いと思うだろう。しかし、桜の花を咲かせるのも春の風なのだ。
『花を咲かすも 春の風花を散らすも 春のかぜ』なのです。

(この言葉は、寺にあった法語です)

演奏されたエルトン・ジョンの曲

映画の中で沢山のエルトン・ジョンの楽曲が演奏されました。
22曲です。
全て、この映画にぴったり合う曲なのです。
これで、彼がどれだけ凄いアーティストかわかるでしょう。

1. The Bitch Is Back (Introduction) あばずれさんのお帰り(イントロダクション)
2. I Want Love アイ・ウォント・ラヴ
3. Saturday Night’s Alright (For Fighting) 土曜の夜は僕の生きがい
4. Thank You For All Your Loving サンキュー・フォー・オール・ユア・ラヴィング
5. Border Song 人生の壁
6. Rock & Roll Madonna – Interlude ロックンロール・マドンナ(インタールード)
7. Your Song ユア・ソング(僕の歌は君の歌)


8. Amoreena 過ぎし日のアモリーナ
9. Crocodile Rock クロコダイル・ロック
10. Tiny Dancer 可愛いダンサー (マキシンに捧ぐ)
11. Take Me To The Pilot パイロットにつれていって
12. Hercules ハーキュリーズ(ヘラクレス)
13. Don’t Go Breaking My Heart – Interlude 恋のデュエット(インタールード)
14. Honky Cat ホンキー・キャット
15. Pinball Wizard – Interlude ピンボールの魔術師(インタールード)
16. Rocket Man ロケット・マン

17. Bennie and the Jets – Interlude ベニーとジェッツ(やつらの演奏は最高)(インタールード)
18. Don’t Let The Sun Go Down – Interlude 僕の瞳に小さな太陽
19. Sorry Seems To Be The Hardest Word 悲しみのバラード
20. Goodbye Yellow Brick Road グッバイ・イエロー・ブリック・ロード
21. I’m Still Standing アイム・スティル・スタンディング

22. (I’m Gonna) Love Me Again (アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン

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作品

スタッフ・キャスト

監督 デクスター・フレッチャー
脚本 リー・ホール(英語版)
製作 アダム・ボーリング デヴィッド・ファーニッシュ デヴィッド・リード マシュー・ヴォーン
製作総指揮 マイケル・グレイシー エルトン・ジョン ブライアン・オリヴァー クラウディア・ヴォーン スティーヴ・ハミルトン・ショウ
出演者 タロン・エガートン ジェイミー・ベル リチャード・マッデン ブライス・ダラス・ハワード
音楽 マシュー・マージェソン(英語版)
主題歌 エルトン・ジョン & タロン・エガートン
「(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン」
製作会社 ニュー・リパブリック・ピクチャーズ マーヴ・フィルムズ(英語版) ロケット・ピクチャーズ(英語版)
配給 イギリス・アメリカ合衆国 パラマウント映画 日本 東和ピクチャーズ
公開 イギリス 2019年5月24日 アメリカ合衆国 2019年5月31日 日本 2019年8月23日
上映時間 121分
製作国 イギリス アメリカ合衆国
言語 英語

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