ジョン・ウィック:パラベラム(2019 年)

○アクション
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年)

コンチネンタルホテルで主席を殺し、世界中の殺し屋から狙われるジョン・ウィック。

生き延びる為に戦う。
襲ってくる数々の殺し屋。

衝撃すぎるラスト。

ざっくり、あらすじ

賞金を掛けられ、世界中から狙われるジョン・ウィックは、コンチネンタルホテルの支配人に1時間の猶予を与えられ逃げました。

殺し屋達から次々に襲われ、ジョンは古巣のルスカ・ロマに駆け込みます。バレリーナを指導するボスのディレクターに懇願してカサブランカに渡るのです。

カサブランカに渡ったジョンは、暗殺を中止させる為に知人を尋ねます。

さて、ジョンは、生き延びることが出来るのでしょうか。

衝撃のラストが待っています。

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感想・考察(ネタバレ)

美しい映像

映画の初めの夜の街の映像、砂漠の映像など、美しい映像が多かったです。
ジョン・ウィックシリーズは映像・音楽が綺麗ですね。
最後のヴィヴァルディ「四季」は最高です。

本当の孤独

妻を失い、妻が残した犬を殺され、一緒に暮らした家を失ったジョン・ウィック。
チャプター2で、親友ウィンストンが離れます。
かつての知り合いも身を守る為に、ジョンとの関わりを避けます。

本当の孤独です。

こんな状況では、誰も生きる事は出来ないでしょう。
酷い仕打ちです。

生きる為の戦い

1と2で愛の為に戦ったジョン・ウィックは、生き延びる為に戦った。
いや、逃げた。

主席連合の首長に媚びて、指を切り落とし指輪を献上した。情けないジョン・ウィックを見ました。
1と2で復讐の為の鬼だったジョンは、今回はただの戦闘マシンにしか見えませんでした。

最後に、ウィンストンに「何として死にたいのか」
と言う言葉に、やっと目覚めたようでした。

最後の最後にバウリー・キングと怒りを露わにします。
次作での復讐劇を期待したいと思います。

ウィンストンの裏切り

ラストで自分の保身をしたウィンストンが、ジョンに銃弾を浴びせる。
単純に見ると「裏切り」ですが、そうではないようです。
裁定人に捕まると死は免れないので、銃弾を浴びせてビルから落とし、ジョン・ウィックなら死なずに逃げると計算したのでしょう。
権力を保持したウィンストンが後で助けるつもりなのでしょう。

・「見事でした」「ババヤガめ」と言う会話
・裁定人もジョンが消えた事に不信に思っている事
・バウリー・キングが自分も同じ事をすると言っている事
からも分かります。

寿司屋「平家」のシーンで流れる歌は何?

寿司屋「平家」のシーンで流れる日本の音楽が、きゃりーぱみゅぱみゅの大ヒット曲「にんじゃりばんばん」です。
日本の音楽が流れると嬉しいですね。

キアヌ・リーヴスは、親日家で映画のプロモートに日本に訪れています。かなり嬉しそうにしているキアヌ・リーヴスが動画に上がっています。

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真田広之

当初、ゼロ役にはキアヌの推薦で真田広之がキャストされていましたが、怪我をしてしまい、流れたようです。
実に残念です。

代りにゼロ役には、マーク・ダカスコスです。
彼は、母は日本人とアイルランド系アメリカ人の混血、父はスペイン人、中国人、フィリピン人の混血で、日本人の血が流れています。
良い俳優なのですが、辿々しい日本語が観ていて辛かったですね。

コンチネンタルホテルでの音楽は何?

コンチネンタルホテルでウィンストンがかける音楽がヴィヴァルディ四季」のです。
カッコいいですね。

クラシックは詳しくないのですが、ヴィヴァルディ「四季」は子供の頃から好きで時々聴きます。

「シ・ヴィス・パクム。パラべウム」の意味

コンチネンタルホテルが”聖域指定解除”され、主席の部隊が二人の命を取りに来たとき、
「ジョナサン、得意なことを存分にやれ。
狩りだ。
平和を望むなら、戦いに備えよ。
(シ・ヴィス・パクム。パラべウム)」
と、ウィンストンはジョン・ウィックに鼓舞しました。

「汝平和を欲さば、戦への備えをせよ」と言う意味で、ラテン語の警句です。
「peace through strength」、すなわち「敵に攻撃される可能性の少ない強い社会」と訳される事が多いです。

簡単に言えば、「抑止力を持て」と言う事でしょう。

ジョン・ウィックの指詰め

ジョン・ウィックが命乞いの為に、左の指をノミで切り落とします。
このシーンは恐らく、「ブラックレイン」で松田優作が指を落とすシーンのオマージュです。
ヤクザとの杯を交わすけじめとして指を詰めて落とし前をつけます。

ブルース・リーへのオマージュ

ラストで殺し屋ゼロたちと戦い、ステージを一つずつ上がって行くシーンは、ブルース・リー「死亡遊戯」のオマージュです。
ブルース・リー好きなら直ぐに気づくと思います。

チャプター2の鏡のシーンは、ブルース・リー「燃えよドラゴン」のオマージュですね。監督が認めています。

中指を立てる

ラストで、
「そこで君に聞きたい。どんな気分だ?私は本当に腹が立っている。
どうだジョン。君もか?」
と問うバウリー・キングに対して、ジョンは体を起こし、中指を立て、
「俺もだ」
怒りを露わにしました。

この中指を立てるシーンですが、キアヌ・リーヴス好きの映画ファンなら、きっとある映画を思い出したと思います。

そう、「コンスタンティン(2005年)」です。

天に召されようとするコンスタンティンがサタンに対して、中指を立てます。

もしかしたらオマージュかも知れません。

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ジョン・ウィックの殺した人数(キル・カウント)

まるでシューティングゲームのように人を殺して行くジョン・ウィックですが、何人殺したのか気になる所です。
1で84人チャプター2で128人合わせて、212人殺しています。

今回『ジョン・ウィック:パラベラム』のキルカウントは175人

これで殺した人数は、387人になりました。

続編 ジョン・ウィック4

2022年5月27日に続編が劇場公開される予定です。
副題・パラベラムは、ジョン・ウィック4への伏線となっています。
次作で怒りの復讐劇を見れると期待します。

サウンドトラック

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作品

スタッフ・キャスト

監督 チャド・スタエルスキ
脚本 デレク・コルスタット(英語版)シェイ・ハッテン(英語版)クリス・コリンズ(英語版)マーク・エイブラムス
原案 デレク・コルスタッド
原作 キャラクター創造 デレク・コルスタッド
製作 ベイジル・イヴァニク(英語版) エリカ・リー
製作総指揮 チャド・スタエルスキ デヴィッド・リーチ ジョビー・ハロルド
出演者 キアヌ・リーヴス ハル・ベリー ローレンス・フィッシュバーン マーク・ダカスコス エイジア・ケイト・ディロン(英語版) ランス・レディック アンジェリカ・ヒューストン イアン・マクシェーン
音楽 タイラー・ベイツ ジョエル・J・リチャード
撮影 ダン・ローストセン
編集 エヴァン・シフ
製作会社 サミット・エンターテインメント サンダー・ロード・ピクチャーズ(英語版) 87イレブン・プロダクションズ
配給 アメリカ合衆国 ライオンズゲート 日本 ポニーキャニオン
公開 アメリカ合衆国 2019年5月17日 日本 2019年10月4日
上映時間 131分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語

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キアヌ・リーブス 主演映画

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