チャッピー CHAPPIE (2015年)
チャッピー CHAPPIE
あらすじ (ネタバレ)
生まれたばかりのAIロボットのチャッピーが、犯罪が多発するヨハネスブルグで生き抜く物語。でも、その命は、たった5日間。
チャッピー誕生
ヨハネスブルグは犯罪が多発していた。ロボット警察が組織された。脳波を送って人間がコントロールするムース。AIで自動的に動くスカウト。スカウトが投入されて犯罪は鎮圧されていった。
それをムースの開発者ムーアは気に入らない。
スカウトを開発したディオンは、知性と感情を持った完全なAIプログラムを開発する。テストをしたいが許可されない。そこで、廃棄予定だったスカウトを盗み出した。
チャッピーの成長
多額の借金を背負ったギャングの一味ニンジャ、アメリカ、ヨーランディは、ディオンを誘拐してスカウトを自分の物にしようとする。ディオンは脅されて、盗んで来たスカウトに、新しく開発したAIプログラムをインストールする。チャッピーと名付けられた。
インストールされたばかりのチャッピーは生まれてたての赤ん坊のように言葉も善悪も知らない。
ヨーランディは、チャッピーに本を読み聞かせる。ディオンはチャッピーに絵を描かせる。
ニンジャは、現実の厳しさを教える為にチャッピーをスラムに放置する。チャッピーはスラムの少年達に襲われる。石や火炎瓶を投げつけらるチャッピー。チャッピーはやっとの事で逃げるが、ディオンの事が気に入らないムーアに襲われる。腕を失いながらもチャッピーはニンジャ達の家に戻る。
ニンジャは、チャッピーをうまく騙して、車強盗をさせる。チャッピーはギャングの手先になるのだ。
生きる為
自分の開発したムースを採用されたいムーアは、ウィルスをスカウトに転送させ、破壊する。ロボット警察のスカウトは全て機能停止してしまう。ヨハネスブルグの街は暴徒で溢れてしまうのだ。
チャッピーもウィルスで破壊され停止してしまう。ディオンは工場に運び込みチャッピーを修理し助ける。
チャッピーのバッテリーは残り僅か。新しいボディにデータを転送しても意識は写せないと、ディオンは言う。
チャッピーは、生き抜く為に、意識を解明し転送する方法を研究する。チャッピーはネット上の知識を利用して意識を解明した。ヨーランディの意識をUSBに転送する事にも成功する。
ボディーを手に入れる為に、チャッピーはニンジャ達ギャングと強盗をし続ける。
チャッピーが強盗をしている様子がニュースで流れてしまう。経営者はムーアの開発したムースを使ってチャッピーを消し去ろうとする。
ムーアの操るムースは、ニンジャ達を襲う。アメリカは惨殺されてしまい、ヨーランディも死んでしまう。ディオンも致命傷をおう。
激怒したチャッピーは、テトラバール社に乗り込みムースを殴り、蹴り、投げ飛ばし徹底的に叩きのめす。
エンディング
チャッピーは、ディオンと自分の意識を他のロボットに転送する事に成功する。
ヨーランディは死んでしまったが、意識はUSBに残されていた。チャッピーは、テトラバール社をハッキングして、ヨーランディの為のロボットを組み立て、意識を転送させ、ロボットが目覚めさせる。
感想・考察 (ネタバレ)
面白い
赤ん坊のように言葉を少しずつ覚え、人形で遊んでいたチャッピーが、沢山の試練を乗り越えてたくましくなる。たった5日間の成長がすごい。漫画のような展開だけに、面白い。
僕は許す
チャッピーがママが殺されて、激怒しムーアをボコボコにするシーンは爽快だった。「暴力はいけない」と言いながら殴る。感情を丸出しにしながら暴れるシーンは、言っていることとやっている事は矛盾しているけど、人間らしく思えた。やってしまえって気になる。
チャッピーは、感情に任せてムーアを叩きのめしたけど、「僕は許す」と言って殺さなかった。このセリフを吐いたチャッピーはカッコ良かった。人を許すと言う、宗教的な考えも、チャッピーは身につけていた。成長である。チャッピーは素晴らしい。
僕も激怒し暴れたチャッピーを許します。
僕は死にたくない
チャッピーは生と死に向き合う。チャッピーは5日間の命しかない。。チャッピーは「なぜ創造主は死ぬように作ったの?」「僕は死にたくない」と死を受け入れない。ロボットでありながら、生きたいと思い、抗う。生きる為の努力をする。「死にたくない」と言う人間らしい感情がチャッピーを更に進化させた。
聖職者のように振舞う事も人間らしさだが、チャッピーのように自分の感情に素直に従うのも人間らしさだと思えた。
僕も死にたくないです。
愛らしいチャッピー
映画の冒頭で「18ヶ月前」と言って、チャッピーの物語が始まったのだけど、18ヶ月後はどんな風になっていたのだろう。観客に想像して欲しいと言うことだろうけど。まだチャッピーは強盗を繰り返して巨額の富を築いていたとか。人間の意識をロボットに転送させたロボット軍団を率いていたとか。チャッピーの頭脳で科学を進歩させていたとか。楽しい想像が出来ます。
愛らしいチャッピーでした。
作品
スタッフ・出演
監督 ニール・ブロムカンプ
脚本 ニール・ブロムカンプ
原作 ニール・ブロムカンプ
『Tetra Vaal 』
出演者 シャールト・コプリー デーヴ・パテール ワトキン・チューダー・ジョーンズ ヨ=ランディ・ヴィッサー ホセ・パブロ・カンティージョ シガニー・ウィーバー ヒュー・ジャックマン
公開 アメリカ合衆国 2015年3月6日 日本 2015年5月23日
上映時間 120分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
関連
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A.I映画
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コメント
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