秒速5センチメートル 新海誠(2007年)
あらすじ (ネタバレ)
小学生の頃、少年遠野貴樹と少女篠原明里は出会った
明里はある日栃木に転校していく。貴樹も鹿児島に転校することが決まる。二人は会う約束をして貴樹は栃木に電車を乗り継いで行く。生憎の雪で列車は動かない。貴樹が栃木に着く頃には夜も更けた。明里は待っていた。二人は唇を重ね夜を一緒に過ごした。
少年貴樹は鹿児島に転校する。鹿児島では一人の少女澄田花苗が貴樹を慕う。貴樹は栃木の明里の事を思っている。出されなかったメールが携帯電話にたくさん残っている。打ち上げらるロケットは宇宙を孤独に飛んで行く。貴樹は高校を卒業して東京に向かう。
貴樹は東京に出る。大学に進学し就職する。東京で3年間付き合った彼女は貴樹にメールを出す。1000通メールを出しても私たちの心は1センチくらいしか近づかなかったと。
明里は大人になり結婚が決まっていた。踏切ですれ違う女性。明里なのだろうか。振り向けば分かるだろう。
ここで映画は終わる。
感想 (ネタバレ)
大好きな人に会うためには、どんなに遠くても会いに行くだろう。会うまでの間会える喜びと会えるまでの不安で胸が潰れそうになるだろう。
出来ればハッピーエンドで終わって欲しかった。第1章、第2章と続くにつれ、きっと二人は結ばれる。そう期待した。そう思っていた。でも違った。上手くハッピーエンドで終わらせることができなかったのだろうか。裏切られた気分だった。恋愛なんて叶わないものかも知れない。でも二人が幸せになって欲しかった。何か辛い気持ちで一杯になる。
桜の花びらの落ちるスピードが秒速5センチメートル。桜は咲いても散ってしまう。この幸せな瞬間もいずれは消えてしまう、と彼女は思ってしまっていたんだろう。二人の恋が実る事はないと予感していたのかも知れない。でも、桜はまた咲くのだと何度も何度も咲くのだと、僕は彼女に伝えたい。
山崎まさよしの「one more time, one more chance」は好きな曲です。曲のイメージとストーリーが結びつく。
サウンドトラック
山崎まさよし / One more time,One more chance
作品
スタッフ
監督 新海誠
脚本 新海誠
製作総指揮 新海誠
出演者 水橋研二 近藤好美 尾上綾華 花村怜美 水野理紗 寺崎裕香
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