真言密教の聖地、高野山金剛峯寺で一日楽しむ(その2)
南海電鉄の「高野山1万人ご招待キャンペーン」に当選して、高野山へ。
早朝から電車に乗り、時間がかかりましたが、とうとう高野山に到着しました。
バスで高野山の中心である金剛峯寺へ向かっています。
〜 前回 〜
金剛峯寺
バスから降りると、空は晴れて心地よい風が吹いてました。
高野山は、とても気候が良く気持ちの良い場所です。
高野山は「一山境内地」と言って、高野山の至る所がお寺の境内地であり、高野山全体がお寺なのです。
金剛峯寺はその高野山にある117の塔頭寺院の中核となる本坊です。
白いモノが積もった金剛峯寺
手前に小川を渡るための木の橋があるのですが、白いです。
一体、何なのでしょうか?
えっ、雪?みぞれ?
⛄️⛄️⛄️?
今は、3月23日です。下界はポカポカで、梅の季節は過ぎて、桜が咲き始めています。
高野山もかなりポカパカした陽気です。
金剛峯寺で働いている職員の方に聞いたのですが、夜の間に季節外れの雪が降ったそうです。
ゆっくり、ゆっくり
そぉ〜と、そぉ〜と
滑ると恥ずかしいので、恐る恐る橋を渡りました。😅
正門
緩やかに登る石畳を進み、最初にくぐる門を正門と言います。
1593年に再建されて、金剛峯寺の中で最も古い建物です。
正門の上にも白い雪が積もっています。
正門で合掌し一礼をすると、目の前に金剛峯寺の大玄関が見えます。
ウッヒョ〜〜〜🤗
高野山にやって来た〜と言う気持ちが溢れて来ました。
振り返ると、正門から見える光景が美しく見えます。
僕は門から見える風景が好きです。
皆さんは如何ですが?
表玄関
表玄関は、天皇・皇族や高野山重職だけが出入りを許されていました。
今も参拝者はここから入る事が出来ません。
蝋燭を供え、般若心経を唱えて祈りました。
鐘楼
正門を入って右に、鐘楼があります。
古く、金剛峯寺の前身であります青巌寺の頃の鐘楼です。
1864年に再建されました。
小玄関
この大玄関の右側に、小玄関があり、昔は上綱職だけが出入りしていました。
現在では、一般参詣入口になっています。
(御免なさい🙇♀️写真を撮るのを忘れました🙇♀️)
ここから入ると社務所があって、御朱印が頂け、金剛峯寺の中を見学する事が出来ます。見学は有料で1000円します。
金剛峯寺の御朱印
小玄関で靴をスリッパに履き替えて中に入るとすぐに受付があります。ここで御朱印を頂くことができ、拝観の受付をして貰えます。
まずは、御朱印を貰いました。😊
「遍照金剛」と書かれています。
遍照金剛とは、空海が唐に渡って、恵果から阿闍梨の灌頂を受けた時に空海に与えられた名前です。密教の最高神である大日如来を意味します。
受付から奥にまっすぐと、木の廊下が続いているのが見えます。
美しく、暖かみがあり、自分を迎えてくれているように感じました。
見学しない手は無いでしょう。
当然、見学します!
大広間、持仏間、梅の間、柳の間、、、など沢山の広間があり、それぞれ美しい襖絵が飾られていました。
群鶴の絵、梅の絵、柳の絵など美しく力強い絵でした。
写実的には描かれていません。
きっと、貴族たちは襖絵を見ながら、実際の景色を想像し、話をしていたのだと思います。
残念ながら、襖絵の撮影は禁止です。
大きな高野杉
大広間に、大きな高野杉が飾られていました。
直径2.87m、周囲9.00m、樹高57.00m
とてつも無く大きいです。
石庭のある廊下
広間を過ぎると別殿へ廊下が続きますが、その横の空間に石庭が作られていました。
石庭があるだけで、気持ちが和らぎました。
ただの狭い狭い空間を上手く利用しているのは日本的だと思います。
別殿
この写真の廊下の右側の部屋に襖絵があるのですが、お見せできないのは申し訳ないです。
別殿の襖絵では、守屋多々志画伯の作で、弘法大師入唐から高野山草創までの風景が描かれています。
弘法大師が唐に渡り青龍寺の恵果和尚から密教の教えを受けて、日本に戻ってから高野山を開くのです。
真言宗を開いた弘法大師がどれだけ凄いか称える襖絵ではないのです。
教えを受けた恵果和尚、高野山に導いた狩場明神、高野山を授けた丹生明神に対して感謝をしているのだ思います。
真言宗はいつもでも恩を忘れないのです。
新別殿
1984年に新設された新別殿には、169畳の大広間があり、いつもは参拝者の休憩場所になっています。
ここではお茶を頂いて、僧侶の法話が行われます。
しかし、今はコロナの為に中止です。😭
大広間の奥に、弘法大師の肖像画があったので、正座をして手を合わせました。
弘法大師さまは、参拝者のいない大広間を見て、コロナに対して怒っているはずです。
きっと弘法大師さまがコロナを懲らしめてくれるでしょう。
蟠龍庭
新別殿を出て、順路に沿って歩くと、「蟠龍庭」と名付けられた石庭が広がっています。2,340平方メートルある日本最大級の石庭です。
雲海の中で、雄の龍と雌の龍が一対向かい合い、奥殿を守っているように表現されています。
立ち止まって一人静かに見ていると、龍から力を貰っているような気分になりました。
台所
金剛峯寺の中を拝観して最後に台所があります。
江戸時代から大勢の僧侶の食事を賄っていた台所です。
「現在もこの竃は重要行事の際に使用しております」
と書いてますね。
まだ現役のようです。
大きな竈があります。
「鬼滅の刃」を見てから、「竃(かまど)」と聞くと興奮します💦
一つの釜で約七斗(98キログラム)のご飯を炊くことが出来ます。
三つで一度に二石(約2,000人分)のご飯を作れます。
2000人ですよ〜。
びっくりです!😵
かまど炊きのご飯はさぞかし美味しいでしょうね。
想像すると、お腹が減ってきました・・。
かまど炊きと言えば・・
僕はご飯を炊くのに炊飯用土鍋を使っているのですが、美味しいですよ〜。
ご飯がツヤツヤふっくらで美味しく、毎日ご飯が楽しみ。
もう、電気炊飯器に戻れません。
奥さん、オススメですよ〜。😃
良かったらどうぞ。
続きへ
金剛峯寺は人が殆どいなくて独占状態でした。
ゆっくりと回れて良かったです。
次は、壇上伽藍へ向かいます。
壇上伽藍には、中門、金堂、大塔など高野山を代表する建築物があります。
高野山と言うとこの場所を想像する人が多いと思います。
〜 続き 〜
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