河内西国を行く!楠木一族の悲哀の楠妣庵観音寺と笠松稲荷神社
河内西国霊場第20番 楠妣庵観音寺
楠木正成の妻久子の草庵のある寺で、久子の観音堂・墓所があります。
楠木家の菩提寺で、昭和天皇の手植えの楠があり、皇族との繋がりの深い寺です。
帰りは、三日市町駅まで1時間半掛けて歩き、途中で笠松稲荷神社に参拝しました。
河内ふるさとのみちで聞いた、ひぐらしの鳴き声は綺麗でした。
河内長野駅から
住吉大社にお詣りした後、楠妣庵観音寺へ向かいました。
河内長野駅で下車してバスに乗り換えます。
Google マップで確認すると、電車が到着すると直ぐにバスの発車時刻。
急いで、バス停に向かいました。
しかし、バスの時刻が違う。
それも次のバスは途中の観心寺までしか行かない。
最近バスの時刻が改定されていたのでした。
仕方なく「観心寺」で降りて40分歩きました。
都会と違い森に囲まれた道。
自然の美しさに気持ちが救われました。
あっとうとう看板が見えました。
もう4時45分。
時間がない。
急ぎましょう。
楠妣庵観音寺
山門
看板から山門まで急な上り道が続き、一息つきたいと思った頃に、山門が現れました。
風情のある山門です。
山門から見える庭が綺麗です。
しかし時間がなく急がなければ行けません。
納経所
もう4時50分。
ギリギリです。
遅いにも関わらず、御朱印をお願いすると笑顔☺️で受けてくれました。
ありがとうございました🙇♀️
久子の草庵と観音堂・墓所
小高い場所に草庵と観音堂、墓所があります。
上がってみましょう。
草庵
ここは、楠木正成の妻・久子に縁の深い寺です。
その10年後に、息子の正行、正時は戦死してしまいます。
その知らせを聞いた久子は出家し、甘南備峰條山の中腹にある小さな草庵にこもり、夫や子供、一族郎党を弔ったのでした。
つまり、その草庵がここにあるのです。
楠妣庵と呼ばれています。
観音堂
久子の念持仏、十一面観世音を祀られている観音堂です。
墓所
久子の墓所があり、ここに眠っています。
昭和天皇、御手植えの楠
久子の草庵のそばに、昭和天皇が植えられた楠があります。
皇太子だった頃の植えられたそうですが、もうこんなに大きくなっています。
秩父宮殿下お手植えの楠もあります。
皇族の方にとっても大切な寺なのですね。
この寺は小さな寺ですが、神々しい雰囲気を持っています。
楠木正成・正行・久子像
山門の前に、楠木正成像と楠木正行・久子像があります。
楠木正成像は、後醍醐天皇が隠岐より戻られて迎えた時の様子です。
楠木正行・久子像は、有名です。
正行は、この12年後に忠義を果たし、正行は四條畷で戦死します。
この母子の像は、四條畷神社にもありました。
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本堂
手水舎
池
小さな池があります。
小柄で、綺麗ですね
カエル
可愛いですね。
ここの番人でしょうか。
楠妣庵観音寺から帰り道
山門に上がる階段の横に「観心寺 2.3km」と書いてありました。
右を行けば、元の道で帰れます。
どちらから帰りましょうか・・・
左を見ると、この通り山です。
通った事のない山道は危険です。
ですが、僕の好奇心が「こっちに行け!こっちに行け!」と命ずるのです。
僕は好奇心に負けました・・・
「行き止まり」
「車両通行止」
車も通れない山道。
興味がそそられます。
行きましょう。
道らしい道も無くなりました。
写真の右側が正しい道なのです。
これであっているのか???
恐怖が僕を包み込みます。
しかし、頑張るのです。
目の前が急に開け、左手に住宅街が見えました。
えっ、一体ここはどこなのでしょうか???
不安もありますが、人里が見える安心感もあります。
日が陰り、足を止めるとひぐらしの鳴き声が聞こえます。
美しい声です。
じっと耳を澄ましました。
皆さんもお聞きください。
ねっ美しい声でしょう!
少し、進むと道路に出ました。
何度も後悔しましたが、無事に街に出ることが出来ました。
小さな冒険が出来て良かったです。
美しい夕日
歩いていると、目の前が真っ赤に輝きました。
夕日が輝いているのです。
写真では分かりませんが、真っ赤に輝いて、目も開けられないほどなのです。
笠松稲荷神社
観心寺から三日市町駅に向かう道の途中に赤い鳥居が見えました。
笠松稲荷神社と言う神社です。
鳥居の向こうは山に続いています。
呼ばれている様な気がします。
何か力を感じるのです。
行ってみましょう。
沢山の赤い鳥居が並んでいます。
本殿も赤いです。
神秘的な雰囲気を出しています。
由来があるのですが、昔、観心寺に植えた7つの松のうち一つだけ枯れずに残ったそうです。
その松が笠の様な形をしていたので、「笠松稲荷神社」と呼ぶそうです。
三日市町駅へ
広い道をただ真っ直ぐに歩きました。
真っ直ぐ過ぎて不安になりましたが、無事に駅に着きました。
観心寺まで歩くのなら河内長野駅から歩くよりも、三日市町駅駅から歩く方が近くて安全ですね。
覚えておきます。
メモメモ。
楠妣庵観音寺の由緒
後醍醐天皇の崩御の後に、後醍醐天皇の念持仏であった千手観音を奉安して峰條山観音殿としたのが始まりです。
楠木公夫人の入寂後、念持仏の十一面観音を奉祀して、観音殿を改め観音寺としました。
久しく廃滅していましたが、大正11年楠妣庵を再興し、壮麗な観音寺の本堂が完成、昭和3年書院が落成しました。
楠妣庵観音寺の本尊
千手観音菩薩
楠妣庵観音寺の御朱印
楠妣庵観音寺の拝観時間
9時から17時
楠妣庵観音寺の入山料
大人200円
小人100円
楠妣庵観音寺への行き方(アクセス・地図)
南海電鉄・近鉄「河内長野駅」からバス〜小吹台から徒歩21分
南海・近鉄「河内長野駅」から徒歩1時間14分
南海電鉄「三日市町駅」から徒歩1時間14分
楠妣庵観音寺の駐車場
無料駐車場あり
楠妣庵観音寺の所在地・連絡先
所在地 | 〒 584-0054 大阪府富田林市甘南備1103 |
電話番号 | 0721-35-5161 |
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