河内西国を行く!法蔵寺から壷井寺まで!朝から住吉大社で桜も!(その2)
早朝から住吉大社で禊ぎをしてから桜を観ました。桜の数は多くはないですが、住吉大社は桜が似合います。綺麗でした。
河内西国霊場を八尾の法蔵寺から周り始め、壷井寺まで参拝しました。9つの寺を回る事が出来き、満足です。
霊場は八尾市の信貴山の麓で、桜が沢山植えてあり綺麗でした。
2回に分けて、ブログに掲載します。
今回は、(その2)です
河内西国霊場
大阪の河内にある西国三十三所の写し霊場です。
有名な大寺院から街の小さなお寺まで渾然一体となっています。
また、役行者など修験道の僧、古代の信仰の人の開基によるお寺が多いのも特徴です。
信貴生駒山系に沿って点在する河内西国霊場ならではと言えますね。
観音霊場の基本の数三十三は、観音菩薩が三十三身に化現して衆生を救うと言う「観音経」によるものです。
河内西国霊場は江戸時代からあったものですが、時代と共にお寺も変わって、衰退と復活を繰り返しています。
河内西国霊場会 公式サイト
第十三番 元善光寺
大通寺で教えて頂いた道を進むと、「右 善光寺」と書いた石が置かれていました。
有名なお寺のようです。
「史跡の道 八尾市」と書かれた杭が至る所にあり、神社や寺、駅を導いてくれます。
ほんの五分で元善光寺に着きました。
車一台通れるくらいの細い道ですが、立派な大きな石で「元善光寺」とあるのが目印です。
山門に着く前に、「垣内地蔵」と言う地蔵さまが祀られています。
法語がありました。
「悪をもちながら 善に憧れる そこに 念仏がある」
善に憧れるのは分かりますが、「悪を持ちながら」とは。。。
悪くてもいいのでしょうか?疑問に思います。
でも、仏様はいいと言っているんです。
悪を持っていても、仏に対する信仰があれば、仏様は導いてくれると言っているんですね。
僕のような愚かな人間には、有り難い言葉です。
ありがとうございます。
「不足を言えば 積んだ徳も逃げて行く」
厳しいお言葉です。
お金が欲しいだの、愛が欲しいだの、幸せが欲しいだの・・・
毎日、毎日、言っています。
やばいです。
仏様許してください。
こちらが「垣内地蔵菩薩」です。
山門をくぐると、大きな楠木がありました。
大き過ぎて、そばに来るまで気が付かない程です。
樹齢千年の大楠です。
如来を背負った本田善光さんが
「本当に仏さまが心地良くおとどまりになるなら芽の出ますよう、
そうでなければ枯れますよう」
と、生木の杖を地面に突き刺すと楠の芽が出て大木に育ったと言う伝説があります。
きっと今も心地よいのですね。
いつまでも元気でいて下さいね。
こちらが本堂です。
「本田善光の像」と書かれていますが、像がありませんでした。
河内西国の本尊は阿弥陀三尊の脇仏です。
秘仏とされ、見ることは出来ませんが、写した御前立ちが見れました。
綺麗でしたのでもう一枚。
金色と青と赤のバランスが美しいです。
元善光寺と言うのは、本田善光が信州に行かれる前に立ち寄られ仏さまを祀られた寺です。
住職に、元善光寺の由来をお話しして頂けました。
後に、聖徳太子がお救いしようとした所、「まだ早い」と仏さまが言いました。
時は経ち、信州に住む本田善光が四天王寺の信仰者で、お参りに来た時に仏様が善光の背に移られたのです。
仏を背負った善光が信州に帰る途中、村人が「ぜひここで祀らせて欲しい」と頼みますが、叶いませんでした。近所の人も一晩拝むと翌朝なんと、仏さまが二体に分身されていたのです。
この仏さまをお祀りしたのが、この善光寺なのです。
元善光寺の御朱印
元善光寺への行き方
近鉄 高安駅から徒歩19分
近鉄 信貴山口駅から徒歩12分
第十四番 梅岩寺
元善光寺から山手に登って行くんです。
かなり登ります。
大きな観音さまが見えますが、別な寺の墓地にある観音さまです。
目印にするといいでしょう。
Google マップでは14分と書いていますが、ずっと登りなので20分くらいはかかるでしょう。
この街には沢山の桜が植えていてとても綺麗です。
梅岩寺に到着しました。
随分登りましたね。
梅岩寺は、この辺りは岩が多い山で、また梅の木も多いことから名付けられました。
これが山門です。
中国のような門ですね。
山門をくぐると、明治時代のような木造の建物が並んでいます。
何か不思議な感じがしますね。
人の気配がしないのです。
仕方なく電話すると、今日は新型コロナウィルス の対策で不在で、御朱印は書き置きの物を取ってくださいと仰っていました。
石像がありました。
優しげな顔をしています。
左側は、不動明王さまですね。
でも、いつも見る不動明王さまと違います。
縄文時代の土器のような形です。
この周辺は、古墳が多いんです。
梅岩寺から見た街並みです。
梅岩寺の御朱印
梅岩寺への行き方(アクセス・地図)
近鉄 信貴山口駅から徒歩19分
近鉄 恩智駅から徒歩32分
第十一番 来恩寺
来恩寺まで遠く離れていたのですが、沢山の桜が咲いていて綺麗でした。
山門です。
少し遠かったですが、来恩寺に辿り着きました。
法語がありました。
「命にまさる 宝なし」
どんな宝石よりも、どんな大金よりも命が大切だ
命がある、それ以上に大切な事はない
と仏様は仰っているのですね。
優しい言葉です。
この言葉で沢山の人が救われるでしょう。
僕は欲が深くて、自分を大切にせず、命を軽んじていました。
もし、この言葉を知っていたら人生も変わっていたでしょう。
命を大切にしたいと思います。
山門をくぐり、真っ直ぐ進むと本堂です。
本尊は、美しい金色で飾られています。
来恩寺は、融通念仏宗なのですが、明治時代に浄土宗と真言宗で合併したお寺です。
名残で、本尊の両脇に弘法大師と阿弥陀如来が祀られています。
その阿弥陀如来です。
その弘法大師です。
河内西国の本尊 観世音菩薩です。
美しい黒い観世音菩薩ですね。
色っぽい感じがします。
元々あった観世音菩薩像は痛みが酷くて本堂には無く、新しい観世音菩薩像が祀られています。
庭に小さなお地蔵さんが幾つかありました。
可愛いですね。
癒されます。
来恩寺の御朱印
来恩寺への行き方(アクセス・地図)
近鉄 恩智駅から徒歩12分
第十二番 感應院
来恩寺の前の道をずっと山に向かって歩くと、恩智神社に続く長い石段があります。
100段以上ある長い石段です。
右手に小さな品の良い山門が現れました。
山門をくぐり、じっと奥に本堂があります。
感應院は昔、恩智神社の境内にあり神宮寺でした。
本堂から見える街並みは、とても美しいです。
こちらが観音堂です。
本尊の十一面観世音菩薩さまは、平安時代の作で美しく、まるでファッションモデルのようでした。
美男子と言う言葉がよく似合いそうです。
アイドルで言えば、平成の木村拓哉か昭和の沢田研二でしょう。
「新TV見仏記 ・東大阪あたり編」で紹介され、出演の”みうらじゅん&いとうせいこう”さんから、「平安のスーパーモデル観音」「パリコレモデル観音」と命名されたそうです。
観音堂には、不動明王さま、地蔵菩薩さま、愛染明王さまが祀られていました。
不動明王さまのお顔が優しいように思えました。
観音堂の前に美しい庭があります。
手入れが良く行き届いた庭です。
お聞きしたのですが、椿の咲く頃が美しいそうです。
感應院の御朱印
感應院への行き方(アクセス・地図)
近鉄 恩智駅から徒歩22分
河内国二之宮 恩智神社
感應院の山門から石段を上がると直ぐに恩智神社です。
石段を振り返ると、絶景が広がっています。
感應院が左手に見えますね。
石段を上がって直ぐに拝殿があります。
本殿は、後ろにあります。
大御食津彦命(天児屋根命の五世の孫)
大御食津姫命(伊勢の外宮 豊受姫命)
の二柱。 御神徳は、
人々のあらゆる罪穢れや厄災を祓い清め、豊かで幸せな生活(衣・食・住)を守護する神様です。
そして『河内の祓い神』として古くより人形祓いの信仰を集めています。
また、神功皇后の交通の安全を守護された神様であることから現在旅行安全・交通安全等に御加護をいただける神様として信仰されています。
拝殿の右に撫で兎があります。
兎は恩智神社の神様の使いとされています。
住吉大社にも撫で兎がありましたね。
龍も恩智神社の神様の使いとされています。
神龍は運を開き昇運を招くと云われ、このタマを撫でて良運と昇運を祈る事が出来ます。
拝殿の裏に本殿があります。
本殿前にはオスとメスの神縁兎が並び、なでて良縁に恵まれます。
天児屋根命さまが祀られています
香取神宮より御分霊を奉還した後、枚岡神社を経て春日大社に祀られました。
恩智神社は、元春日と呼ばれています。
一の鳥居は、ずっと麓の方、来恩寺の近くにあります。
恩智神社の御朱印
恩智神社の行き方(アクセス・地図)
近鉄 恩智駅から徒歩20分
第七番 壷井寺
恩智神社から壷井寺まで遠くて、不慣れな為に徒歩で45分掛かりました。
振り返ると恩智神社のある山が見えました。
やっと壷井寺に到着しました。
直ぐ近くに壷井寺の駐車場があります。
山門です。
山門をくぐると直ぐに本堂があります。
上品な感じがしますね。
壷井寺は、融通念仏宗のお寺です。
煌びやかで上品な本堂です。
本堂の天井4隅に四天王が祀られ、安心感を与えてくれます。
壷井寺の御朱印
壷井寺への行き方
近鉄 法善寺駅から徒歩4分
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