犬鳴山 七宝龍寺(大阪府泉佐野市)の基本情報
七宝龍寺の基本情報(本尊、宗派、開基、霊場、縁起、境内、御朱印、アクセス)です。
本尊
倶利伽羅大龍不動明王(秘仏)
不動明王の化身で、あらゆる災厄を切り裂く利剣に巻き付いた倶利伽羅龍王の姿をしている
宗派
真言宗犬鳴派(大本山)
開基
役小角(西暦661年)
前鬼・後鬼の夫婦の鬼を従えていた山岳修行者で、吉野の金峯山にて蔵王権現を感得した修験道の開祖。数々の伝説があります。
御利益
霊場
- 葛城二十八宿修験根本道場
- 近畿三十六不動霊場 第33番
- 役行者霊跡札所霊場
- 神仏霊場巡拝の道 第54番(大阪第13番)
- 南海沿線七福神(布袋尊)
縁起
役行者の修行の地
飛鳥時代の661年に、開山の役行者が修行した場所の一つです。
江戸時代末まで隆盛を誇った神仏習合の霊地で、篤い信仰を集めていたのですが、明治時代に出された神仏分離令の影響で、犬鳴山の修験道者は壊滅的な打撃を受けました。
戦後になり、徐々に取り戻していき、1950年に葛城修験道の根本道場として再興されました。
「犬鳴山」の由来
宇多天皇(889〜898)の寛平二年(890年)三月、紀伊の猟師が犬を連れて、当山の行場「蛇腹」附近で一匹の鹿を追っていました。
猟師の傍の大樹に大蛇がいて、猟師を狙っていましたが、猟師はそれに気づかず弓をつがえ、鹿に狙いを定めて射ようとしたとき、猟師の犬は愛犬は急にけたたましく吠えだしました。犬の鳴声におどろいた鹿は逃げてしまい、獲物を失った猟師は怒って、腰の山刀で吠え続ける愛犬の首に切りつけました。
犬は切られながらも大蛇めがけて 飛び上がり、大蛇の頭に噛みつき、猟師を助けて大蛇と共に倒れました。
事の意外さを知った猟師は、自分の命を救って死んだ愛犬の死骸をねんごろに葬り、弓を折って卒塔婆とし、そして七宝瀧寺に入って僧となり、永く愛犬の菩提を弔いつつ、安らかに余生をすごしたと語り伝えられています。
この話を聞いた宇多天皇は「報恩の義犬よ」と賞し、「一乗鈴杵ヶ岳(一乗山、鈴杵ヶ岳とも)」を改め「犬鳴山」と勅号を与えたと伝えられています。
「七宝龍寺」の由来
淳和天皇(824〜834)の時、天下大早魃があり、そこで淳和天皇は諸国の霊山、神社仏閣に祈雨の祈願をさせ、当山でも住侶が本尊不動明王に祈雨の大法を修しました。すると霊験空しからず、泉州一円は慈雨に恵まれることができました。そこで淳和天皇は、犬鳴山中にある著名な七瀑を金銀などの七宝に因んで、 七宝瀧寺と命名しました。
七瀑とは、両界の滝(金胎両部の瀧として二瀑があり、これを合わせて両界の瀧といいます。一の瀧とも)、塔の瀧、弁天の瀧、布引の瀧、固津喜の瀧、行者の瀧、千手の瀧、の七つで、今も尚千古の姿のままに飛沫を上げています。
さらに、弘法大師空海は、この七瀑に七福神を祭祀されました。このため山中の七瀧は七福神・不動の霊瀑といわれ、一度この山を参詣すれば、七福神・不動明王の霊気を受け、福徳増進するといわれています。
境内の様子
御朱印
(順に、通常、神仏霊場巡拝の道、南海沿線七福神)
拝観時間
拝観時間 7:00〜17:00
入山料
無料
行き方(アクセス・地図)
電車
- 南海「泉佐野駅」またはJR「日根野駅」から、バス「終点・犬鳴山」下車、徒歩40分
自動車
- 阪和自動車道「上之郷IC」から20分
駐車場
無料あり(50台)
所在地・連絡先
所在地 | 〒598-0023 大阪府泉佐野市大木8 |
電話 | 072-459-7101(本堂・FAX兼)072-459-7219(白雲閣) |
コメント
[…] 犬鳴山 七宝龍寺犬鳴山 七宝龍寺 基本情報(本尊、宗派、開基、霊場、縁起、境内案内、御朱印、アクセス地図)inorilog.com2019.11.09 […]