博士と彼女のセオリー

博士と彼女のセオリー ○ドラマ
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博士と彼女のセオリー(2015年)

博士と彼女のセオリー スティーブン・ホーキング伝記(2015年)

あらすじ (ネタバレ)

Stephen Hawking.StarChild.jpg (スティーブン・ホーキング ウィキペディアより)

 ホーキングが大学時代から始まる。

 ホーキングは宇宙物理学の分野で大学時代から能力を発揮した。

ある時、ホーキングは歩いている時突然転んでしまう。ALSの発症だった。後2年の命だと申告される。

彼のALSは進行して、歩くことも食べる事も不安になる。

 そんな彼と恋したジェーンと結婚し、子供を授かる。信仰心の厚いジェーン、神を信じないホーキング。

 ホーキングがブラックホールが消滅する事を発表する。そして宇宙には境界がない事も発表する。

 アインシュタインの提唱した相対性理論とアインシュタインが「神様はサイコロを振らない」と否定した量子理論。この二つを一つの理論で統一しようとホーキングは研究していた。

 ALSを抱えながらも幸せな生活を送るホーキング。そして彼を支えるジェーン。ジェーンは、勧めで教会の聖歌隊に参加する。そこで指導していた男ジョナサンと仲良くなる。

 ジョナサンは、ジェーンがホーキングの介護で苦労している事を知り、介護の手伝いをする。ジョナサンは子供たちとも仲良くして家族同然に付き合う。

 ジェーンが妊娠する。その子が誰の親かで周囲に悪い噂が広まる。それで、ジョナサンは身を引いてジェーンから去る。

 ホーキングがフランスで生徒たちとオペラを鑑賞している時に、彼は倒れ昏睡状態になる。肺炎を起こしたのだ。その為、彼は喉の手術をして、声を失う。

 声も失ったホーキング。意思疎通はスペリングボードに書かれた文字を瞬きで伝える事で行う。

 声を失ったホーキングに介護がつく。女性エレインだ。二人の間は親密になって行く。

 ホーキングがアメリカで賞を受賞する。彼は神を信じないが、この講演の原稿に、「神は・・・」と書く。

 ホーキングは授賞式にエレインを連れて行く事をジェーンに告げる。そして、ホーキングはジェーンに離婚を申し出る。ホーキングはエレインと再婚し、ジェーンはジョナサンと再婚する

 

 その後、ホーキングは、女王陛下から大英帝国勲章を貰う。

 ホーキング、エレイン、ジョナサンの3人はその後も交流を続けます

感想・考察 (ネタバレ)

 ホーキングの宇宙論の活躍は有名で知っている人も多いと思うが、その人生はどうだったかは、全く知らないと思う。ALSであった事はよく知られているが、この映画で見ると苦労がよく分かります。

 ALSが発症したホーキング。歩くのも食べるのもまともに出来ない。家族にも迷惑をかける。辛いどころでなく、死にたかっただろう。ジェーンがいなかったら、ホーキングの精神は持たなかったと思う。並大抵の愛では出来ないでしょう。苦労しか想像できない。

 ホーキングと結婚し、ホーキングを支えるジェーン。ジェーンと離婚した事については、複雑な気持ちになった。

 離婚の原因は、ジェーンの判断で声を失った事かなと思う。その判断が正しかったとしても、声を失ったホーキングにしてみれば死んだ方がマシだっただろう。

 ホーキングが、ジェーンとジョナサンの間を放置したのは、彼なりの愛情表現かも知れない。彼の命は残りわずかで、自分が死んだ後、ジェーンや子供達の事を考えて男に託そうとしたのかも知れない。

 

 ALSでホーキングの筋力を奪い、肺炎で彼の声を奪った。それでも、彼の脳は動いた。奇跡だと思う。

Man and Woman Holding Hands Walking on Seashore during Sunrise

 アインシュタインの提唱した相対性理論とアインシュタインが「神様はサイコロを振らない」と否定した量子理論。この二つを一つの理論で統一しようとホーキングは研究していた。

 量子理論と相対性理論は統一出来ませんでした。神を信じないホーキングとジェーン。一つに纏まりそうで纏まらない。重ね合わせてしまいます。

 

 (エディ・レッドメインのホーキングがALSになり筋肉が衰えて行く演技は見事でした。)

作品

スタッフ

監督  ジェームズ・マーシュ

原作  ジェーン・ホーキング『Travelling to Infinity: My Life with Stephen』

出演者  エディ・レッドメイン フェリシティ・ジョーンズ エミリー・ワトソン

公開  アメリカ2014年11月7日 日本2015年3月13日

上映時間  124分

 

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