西国三十三所を行く!第四番 施福寺へ
施福寺
南海本線泉大津駅からバスに乗り、槙尾中学校前で降ります。
本来なら、ここからオレンジバスと言うローカルのバスに乗り換えるのですが、今日はバスが無い日でした。
仕方なく、施福寺まで歩くことにしました。二時間近く歩くことになります。
歩いても歩いても続く道。
こう言う時は、道のりが遠く感じられますね。
とほほ。
事故
随分と歩いて、山の中に入った所で車が渋滞してました。
先頭では、車が一台側溝にタイヤを落としていました。
みんなで話をして、みんなで車を持ち上げることになりました。
トヨタのヴィッツのハイブリット車でした。
重たかったです。
でも、みんなで力を合わせれば大丈夫でした。
めでたし、めでたし。
参道
途中から、アスファルトがコンクリートに代わり、道も急になります。
しばらくすると、この山門が現れます。
山門には、仁王像が祀られています。
そして、沢山の草鞋が奉納されています。
この山門からは、未舗装の山道が続きます。
他の西国三十三所の礼所は、車で近くまで行けるのですが、施福寺は、車を降りてから30分も急な山道を歩かないければいけません。
現在では、西国三十三所の中でも一番の難所でしょう。
しばらく歩くと、小さなお堂があります。
大抵の人は見逃しますが、「弘法大師姿見の井戸」です。
弘法大師空海も、ここで修行をしていました。
途中のビューポイントで撮った写真です。
奥の方にかすかに大阪湾と泉大津の街並みが見えます。
ここまで登るのは、大変で多くの人がここで休みをとります。
山上近いところに愛染堂があり、愛染明王さまが祀られています。
西国愛染明王霊場の一つです。
専用の御朱印帳があり、近畿の十七の霊場を参拝します。
弘法大師空海は、ここで剃髪をされたんです。
つまり、ここで出家したんです。
恐れ多いです。
これが最後の石段です。
これを登り切れば、本堂です。頑張りしょう。
本堂
本堂に辿り着きました。
ろうそく、線香を供えて、西国三十三所勤行次第を読経しました。
観音様と日頃の感謝や色々話をしました。
観音様のお力か、疲れがふっと消えました。
御朱印
西国三十三所の納経軸に朱印をもらい、もう一つオススメの朱印を聞いてもらいました。
馬頭観音の朱印です。
内観
500円払うと内陣に入ることが出来るので、中に入って仏様を見させて頂きました。
数年前までは、本尊などの仏像は秘仏とされて、1年に一度しか見ることが出来なかったのですが、1300年記念に常時見ることができるようになりました。
弥勒菩薩、千手観音菩薩、文殊菩薩、方違観音、弘法大師像、馬頭観音などあります。
方違観音は凶を吉に変える力のある観音様で、人生の節目にいる人がお参りすると良いです。
珍しい観音様で、日本で唯一とも言われています。
帰り道
帰り道、一人のおじさんが声を掛けてくれました。行きしな、歩いて登って来たのを見ていたのか、「大変だっただろう」と取れたてのミカンを頂きました。
取れたてのミカンは美味しいです。スーパーで売られているミカンよりも美味しいです。
寺を回っているとこのような事があるのですが、これを「接待」と言います。
神社仏閣を回ると言うのは、思っているより大変なんです。
こうして、「接待」を受けると、慈悲を受けた喜びで涙が出て来ます。
ありがとうございます。
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