鹿苑寺(金閣寺)(京都府京都市)の基本情報
鹿苑寺(金閣寺)の基本情報(本尊、宗派、開基、霊場、縁起、境内、御朱印、
京都北山にある金閣寺の正式名称は鹿苑寺です。足利義満が建てられた舎利殿「金閣」が特に有名なため、一般に金閣寺と呼びます。
総門をくぐって順路通り歩くと、目の前に金色に美しく輝く金閣が現れ息を飲みます。
鹿苑寺(金閣寺)の本尊
観世音菩薩(方丈本尊)
観世音菩薩は、観音の名を唱えて助けを求める人があれば、どんな願いでも聞き入れてくれる。33の姿になって現れるのです。
鹿苑寺(金閣寺)の宗派
臨済宗相国寺派
鹿苑寺(金閣寺)の開基
- 開山 夢窓疎石(勧請)
鎌倉末期から室町初期にかけて活躍した臨済宗の僧。後醍醐天皇、足利尊氏の篤い帰依を受け、夢窓派が隆盛する。禅庭・枯山水の完成者として世界史上最高の作庭家の一人で、世界遺産に登録されている京都の西芳寺(苔寺)および天龍寺のほか、瑞泉寺などの庭園の設計でも知られている。 - 開基 足利義満
室町幕府の第三代将軍。将軍としての才覚を現し、室町幕府の権力を強化し、南北朝の二つに分かれていた朝廷を合体させた。将軍職を譲り出家した後、明と国交を回復し、「日本国王」として日明貿易を始めた。
鹿苑寺(金閣寺)の霊場
- 神仏霊場巡拝の道 第93番(京都第13番)https://amzn.to/3ijM6Zn
鹿苑寺(金閣寺)の縁起と見所
京都北山にある金閣寺の正式名称は鹿苑寺です。足利義満が建てられた舎利殿「金閣」が特に有名なため、一般に金閣寺と呼びます。
総門をくぐって順路通り歩くと、目の前に金色に美しく輝く金閣が現れ息を飲みます。
あまり知られていないかも知れませんが、金閣寺と銀閣寺は相国寺の塔頭寺院です。
足利義満の作った極楽浄土 鹿苑寺
室町幕府の三代将軍である足利義満は鎌倉時代の公卿、西園寺公経の別荘を譲り受け、山荘北山殿を建てたのが始まりです。舎利殿「金閣」を中心に極楽浄土を表したと言われています。
政治の中心地となり、1408年には、後小松天皇の行幸を仰いで、義満は盛大な宴を開きました。
義満は五十一歳でこの世を去るまで北山殿に住みます。
義満の遺言によって、四代将軍足利義持が夢窓疎石を勧請して開祖とし、義満の法号「鹿苑院殿」から「鹿苑寺」と名づけられました。
室町時代末期、応仁の乱が起こり、鹿苑寺も被害にあいましたが、金閣は焼失を免れました。
落胆するしかない「金閣寺放火事件」
その金閣に衝撃的な事件が起こります。
昭和25年(1950年)に放火があり、金閣は焼失してしまいました。
学僧による放火でした。国宝金閣(舎利殿)は全焼、国宝足利義満坐像、伝運慶作の観世音菩薩像、春日仏師作の夢窓疎石像等10体の木像等も焼失しました。
5年後に復元されています。
名作 三島由紀夫の「金閣寺」
衝撃的なこの事件は小説の題材とされ、三島由紀夫の「金閣寺」で描かれています。金閣寺を愛する主人公の学僧つまり犯人が見た情景、感情が伝わってくる名作です。
足利義満
京都にあった天皇家が北と南に分かれて争う南北朝時代、そんな時代に足利義満は、室町幕府二代将軍足利義詮の子として生まれました。
天才的な将軍
1367年義詮が病気で亡くなり、わずか10歳で三代将軍になりました。
義満は将軍としての才覚があり、室町幕府の権力を固め、1392年、天皇家が分かれていた南北朝を合体させると言う偉業を成し遂げます。
日本国王 義満
その2年後の1394年、わずか9歳の義持に将軍職をゆずって自分は太政大臣となったのですが、翌年出家するのです。出家をしても、権力は握ったままでした。
京都北山に金閣を中心とする北山殿を建て、そこで政治を行い、1401年に元寇以来途絶えていた明との国交を再開しました。義満は「日本国王」として日明貿易をしています。
北山文化
北山殿に貴族を集めて、和歌、連歌、管弦、猿楽など催しに興じ、宋・元の名画を収集して、ここに北山文化を花開かせた。
1408年、北山殿に後小松天皇をの行幸を仰いで、義満は盛大な宴を開きました。しかし、その2ヶ月後、足利義満は病気で52歳で亡くなりました。
夢窓疎石
鎌倉末期から室町初期にかけて活躍した臨済宗の僧です。京都建仁寺の無隠円範に接し,禅宗に帰依しました。
後醍醐天皇にその才覚を見い出され支持され、更に、足利尊氏に篤い崇敬を受けました。
禅庭・枯山水の完成者として世界史上最高の作庭家の一人であり、天龍寺庭園と西芳寺庭園が「古都京都の文化財」の一部として世界遺産に登録されています。
屋根の葺き替え
テレビでも話題になりましたが、令和2年(2020年)に23年ぶりにけら葺き屋根の葺き替え、屋根上に飾られた鳳凰の金箔貼り替えが行われ、美しい姿を見せました。
境内の様子
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鹿苑寺(金閣寺)の御朱印
(順に、神仏霊場巡拝の道)
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鹿苑寺(金閣寺)の拝観時間
拝観時間 9:00~17:00
鹿苑寺(金閣寺)の入山料
○ 入山料
大人 | 高校生 | 中学生 | 小学生 | |
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400円 | 400円 | 300円 | 300円 |
鹿苑寺(金閣寺)への行き方(アクセス・地図)
電車
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- JR「京都駅」からバス40分「金閣寺道」下車、徒歩3分
- 阪急「西院駅」からバス17分「金閣寺道」下車、徒歩3分
- 京阪「三条駅」からバス35分「御室鹿苑寺(金閣寺)」下車、徒歩1分
- JR「京都駅」からバス40分「金閣寺道」下車、徒歩3分
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自動車
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- 名神高速道路「京都南IC」から30分
- 名神高速道路「京都南IC」から30分
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鹿苑寺(金閣寺)の駐車場
有料あり (午前8:40~午後5:10、250台)
最初の60分 | 以後30分毎 | |
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乗用車 | 300円 | 150円 |
マイクロバス | 500円 | 250円 |
バス | 1,000円 | 500円 |
二輪車 | 100円 | 50円 |
鹿苑寺(金閣寺)の所在地・連絡先
所在地 | 〒603-8361 京都府京都市北区金閣寺町1 |
電話番号 | 075-461-0013 |
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