仁和寺(京都府京都市)の基本情報
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仁和寺の基本情報(本尊、宗派、開基、霊場、縁起、境内、御朱印、
京都は洛西にある仁和寺は、真言宗御室派の総本山。宇多天皇以来、皇族が継いで住んでいたの為、「御室御所」と呼ばれていました。また、皇族や貴族とのゆかりが深かったため「仁和寺御殿」とも言います。寺というよりは、「御所」「御殿」という雰囲気です。
仁和寺の本尊
阿弥陀如来
西方の極楽浄土で教えを説き、どんな人間でも阿弥陀如来の名を唱えて、拝めば必ず極楽往生が遂げられると言われています。四十八の大願を成就して如来となった。
仁和寺の宗派
真言宗御室派
仁和寺の開基
宇多天皇
光孝天皇の皇子。臣籍から復帰して即位した初めての天皇で、権威を補う為に初めて関白を設け、親政を行った。関白の藤原基経が死んだ後は、藤原氏を抑えて、菅原道真を右腕として親政を行った。譲位後は仁和寺で出家し密教の最高位である阿闍梨となり、日本で初めての法皇となった。
仁和寺の霊場
- 真言宗十八本山 第6番
- 京都十三仏霊場 第9番
- 近畿三十六不動尊霊場 第14番
- 御室八十八ヶ所霊場
- 神仏霊場巡拝の道 第92番(京都第12番)
仁和寺の縁起と見所
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京都は洛西にある仁和寺は、真言宗御室派の総本山。
宇多天皇以来、皇族が継いで住んでいたの為、「御室御所」と呼ばれていました。また、皇族や貴族とのゆかりが深かったため「仁和寺御殿」とも言います。
桜の名所として知られ、花が低く遅咲きの御室桜は花見のフィナーレを飾り、多くの花見客で賑わいます。
宇多天皇から始まる仁和寺
平安時代886年、第58代光孝天皇が鎮護国家祈願のため、「西山御願寺」と称する一寺の建立を発願されたのですが、翌年、天皇は志し半ばで崩御されてしまいます。
次に即位した宇多天皇が先帝の遺志を継がれ、888年に完成し、寺号も元号から仁和寺となりました。
宇多天皇は897年に譲位され、出家し、仁和寺第1世、宇多法皇となりました。
以降、皇子、皇孫など皇室出身者が仁和寺の代々住職(門跡)を務め、門跡寺院として最高の格式を保ちました。
宇多天皇
光孝天皇の皇子ですが、皇籍を離脱していて臣籍となっていました。
臣籍から復帰して即位した初めての天皇で、権威を補う為に初めて関白を設け、親政を行いました。関白の藤原基経が死んだ後は、藤原氏を抑えて、菅原道真を右腕として親政を行いました。
譲位後は仁和寺で出家し密教の最高位である阿闍梨となり、日本で初めての法皇となった。
「初めて」づくしの天皇です。
因みに、兵庫県にある清荒神は宇多天皇の勅願寺として建立され、「日本第一清荒神」の称号を与えられました。
衰退と復興
応仁の乱で仁和寺は大きな打撃を受け、一山のほとんどが焼失しました。
江戸時代に入り、徳川幕府の援助を受け、京都御所から紫宸殿(現 金堂)、清涼殿(御影堂)など多くの建造物が移築され、1646年に伽藍の創建が完成し、現在のような優美な外観となりました。
世界遺産 仁和寺
昭和に入り仁和寺は真言宗御室派の総本山となり、平成6年(1994年)に「世界遺産」に登録されました。
国宝 金堂
境内の北にあり、本尊の阿弥陀三尊像(国宝)を祀る金堂は紫宸殿を移築したもので、国宝に指定されています。
金堂の屋根瓦に、亀に乗った仙人の姿があります。黄安仙人(こうあんせんにん)という仙人です。3000年に一度水面に顔出す亀を、黄安仙人は5回も見たそうで、永遠の象徴とされています。
阿弥陀如来
西方の極楽浄土で教えを説き、どんな人間でも阿弥陀如来の名を唱えて、拝めば必ず極楽往生が遂げられると言われています。四十八の大願を成就して如来となりました。
御室桜
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境内に咲く御室桜は、花が低く遅咲きで、花見の締めくくりとして賑わい、桜の名所として仁和寺は知られます。
春には、染井吉野やしだれ桜など満開の桜で飾られますが、西側一帯に「御室桜」と呼ばれる遅咲きで有名な桜の林があります。
与謝蕪村や春泥などの数多くの和歌に詠われて、大正時代に国の名勝に指定されました。
御室八十八ヶ所霊場 八十八ヶ所ウォーク
仁和寺の裏にある成就山の山道に、お堂が設置され、四国八十八ヶ所の写し霊場となっています。
江戸時代末期1827年に、四国八十八ヶ所霊場のお砂を持ち帰り、仁和寺の裏山に埋め、その上に諸堂を建て霊場として整備したのが、御室八十八ヶ所霊場です。
3キロの山道を2時間ほどで巡り、満願成就すれば、四国八十八ヶ所霊場巡礼と同じご利益を得ることが出来ると言われています。
仁和寺では、年に数回、スタンプラリーイベント「八十八ヶ所ウォーク 」が開催され、スタンプを押しながら楽しく巡拝する事が出来ます。
仁和寺の法師(徒然草)
吉田兼好の書いた徒然草は日本人なら誰でも名前は知っていると思います。
その徒然草の52段に仁和寺の法師が登場します。有名な話ですので、知っているかも知れません。
徒然草の52段のあらすじ
仁和寺のある法師が歳を取るまで、石清水八幡宮に参拝した事がなく、それが情けなく思われて、ある時決心して一人石清水八幡宮に参拝する話です。
法師は歩いて男山の麓にある神社と寺に参拝して帰り、仁和寺の仲間に目的は果たしたと満足げに話しました。
実は石清水八幡宮は男山の頂上にあり、法師は麓の違う神社と寺を参拝したのです。
おっちょこちょいな仁和寺の法師でした。
最後に、
すこしのことにも、先達はあらまほしき事なり。
(小さなことにも、案内者(指導者)は欲しいものである。)
引用元:石清水八幡宮公式サイト
と結びます。
大切な教訓です。
小さな事こそ人に教えを乞うべきなのです。
境内の様子
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仁和寺の御朱印
(順に、真言宗十八本山、神仏霊場巡拝の道)
☝️クリックすると拡大表示されます
仁和寺の拝観時間
拝観時間
3~11月 / 9:00~17:00(受付時間 9:00~16:30)
12~2月 / 9:00~16:30(受付時間 9:00~16:00)
仁和寺の入山料
○ 入山料
大人 | 高校生 | 中学生 | 小学生 | |
---|---|---|---|---|
御所庭園 | 800円 | 無料 | 無料 | 無料 |
霊宝館(期間限定) | 500円 | 無料 | 無料 | 無料 |
茶室[遼廓亭・飛濤亭] | +1,000円 | +1,000円 | +1,000円 | +1,000円 |
御室花まつり 特別入山 | 500円 | 無料 | 無料 | 無料 |
仁和寺への行き方(アクセス・地図)
電車
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- 京福電鉄「御室仁和寺駅」徒歩3分
- JR「京都駅」からバス40分「御室仁和寺」下車、徒歩1分
- 阪急「西院駅」からバス20分「御室仁和寺」下車、徒歩1分
- 京阪「三条駅」からバス30分「御室仁和寺」下車、徒歩1分
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自動車
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- 名神高速道路「京都南IC」から25分
- 名神高速道路「京都南IC」から25分
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仁和寺の駐車場
有料あり
普通車:120台(500円)
自転車駐輪代100円、バイク500円
仁和寺の所在地・連絡先
所在地 | 〒616-8092 京都府京都市右京区御室大内33 |
電話番号 | 075-461-1155 |
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