丹生川上神社(奈良県吉野郡川上村)の基本情報
丹生川上神社の基本情報(御祭神、御利益、霊場、由緒、境内、御朱印、
丹生川上神社の御祭神
罔象女神
伊邪奈岐命・伊邪奈美命の夫婦神から生まれた神で水の神です。二人で多くの神々を生み、最後に火の神を生んで伊邪奈美命は死んでしまい、彼女の尿から生まれました。
丹生川上神社の御利益
丹生川上神社の霊場
- 神仏霊場巡拝の道 41番(奈良28番)
丹生川上神社の由緒
○ 丹生川上神社は、飛鳥時代675年、「人聲の聞こえざる深山吉野の丹生川上に我が宮柱を立てて敬祀らば天下のために甘雨を降らし霖雨(長雨の事)を止めむ」と神託により、祀られました。
○ 平安時代、「延喜式」には名神大社として、「二十二社」一社に数えられています。
○ 奈良時代763年、「旱続きのため、幣帛を畿内四か国の神々に奉り、そのうち丹生川上には幣帛に加えて黒馬を奉った」(『続日本紀』)と記述があり、応仁の乱の頃までに、96度も祈雨奉幣祈願があったと記録されています。
そんな丹生川上神社ですが、戦国時代以降は奉幣祈願も中断され、ついには所在地さえ不明となってしまいました。
○ いつしか神社は、「蟻通神社」と呼ばれるようになりました。「蟻通神社」の名前は、「天皇の吉野離宮行幸の様子が、遠目にアリが通っているように見えたこと」からだそうです。
○ 明治に入り、所在不明とされた丹生川上神社の研究調査がされ、丹生川上神社下社・上社が有力しされましが、「蟻通神社こそが丹生川上神社である」と認められて、三社合わせて一つの官幣大社丹生川上神社とされます。
現在は三社はそれぞれ、丹生川上神社上社、丹生川上神社下社、丹生川上神社と独立しました。
罔象女神
罔象女神は、伊邪奈岐命・伊邪奈美命夫婦神から生まれた神で、水の神です。
日本書紀では、「石の神」「海の神」「風の神」「木の神」など多くの神々を生み、伊邪奈美命は、最後に火の神、火之迦具土を生んで女陰を焼かれ死んでしまいます。その尿から生まれたのが罔象女神です。
萬歳旛について
神武天皇が東征し、大和平定する戦勝祈願のため、丹生川上の地で御神酒を入れた瓶を水に沈めると、お酒に酔った大小の魚が流れ、勝利が占われたと伝えられています。
この時に水面に浮かんだ魚が、「魚」に「占」と書いて「鮎」と呼ばれています。
天皇陛下御即位のみに用いられる「萬歳旛」ですが、神話に由来する五匹の鮎と酒壺が描かれ、大きく「萬歳」の文字が刺繍されています。
この神武天皇の伝承によるものです。
丹生川上神社オリジナルの御朱印帳は、「萬歳旛」がデザインされています。
境内の様子
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丹生川上神社の御朱印
(順に、通常、神仏霊場巡拝の道)
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丹生川上神社の拝観時間
社務所
受付時間 夏季 8:30~17:00
受付時間 冬季 8:30~16:30
※境内のご参拝は自由です。
丹生川上神社の拝観料
無料
丹生川上神社への行き方(アクセス・地図)
電車
- 近鉄「榛原駅」からバス「東吉野村役場」乗り換え、コミュニティバス「蟻通」下車、徒歩1分【平日】(本数が非常に少ない)
- 近鉄「榛原駅」からバス「菟田野」乗り換え、コミュニティバス「蟻通」下車、徒歩1分【休日】
※休日のコミュニティバスをご利用の場合は、事前予約が必要(TEL:0746-32-5050)
自動車
- 西名阪自動車道「天理IC」から1時間
- 名阪国道「針IC」から44分
丹生川上神社の駐車場
丹生川上神社の所在地・連絡先
所在地 | 〒633-2431 奈良県吉野郡東吉野村大字小968 |
電話番号 | 0746-42-0032 |
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